清流の発電所跡 その2
右岸に渡って途方にくれます。
道が無いんです。
そして物凄い虫が押し寄せてきました。
こりゃいかんと虫除けを顔といわず腕といわず
べたべたと塗りつけますが小蝿とブヨと薮蚊が耳元でワンワン言っている状態に。
遺構を探すより先に防虫対策。
取水堰より上流にある訳がないのだから発電所はこっちだろう。
勘を頼りに虫だらけの杉林に突入です。
蟻の巣換え大行列、ムカデがにょろにょろ。
虫の嫌いな人だったら逃げて帰りそうな蜘蛛の巣結界の連続。
倒木、虫柱。
鼻と耳にたかる虫を追っ払うのに必死になりながら突き進むぞ杉林。
藪をこいで斜面を登っていくと杉の中に煉瓦の建物が見えました!
発電所跡です!
ここから虫との戦いはさらに壮絶なものになりました。
じっと立っていられないほどです。
足元に気をつけずに進んでいくとトラップに罹ります。
保存状態最高、まったく荒らされた形跡のない遺構です。
トラップは降り積もった枝葉と腐葉土です。
突然30cm以上足がめり込んだりします。
取水した水を貯めていたプールでしょうか?
四角い煉瓦の低い段がありました。