I-HI-KA  3


井氷鹿の井戸の周囲には恐ろしく鬼気迫る謂れの在りそうな
石碑や墓石が数個並んでいます。


これは「吉野首部祖加弥比加尼之墓」
古い吉野の民の墓のようです。


こちらは「神武天皇御旧蹟井光蹟」
井氷鹿の井戸を示すものです。

そして肝心の井氷鹿の井戸ですが窪地の中央が該当すると
思われますが、窪地の中には何も残っていません。
杉の木がにょきにょき伸びていて、井戸とか池とかいった
風情はなくなっています。


ただ、不思議なのは窪地の周辺です。
窪地の周囲を囲むように四ヶ所の石垣が残っているのです。

↑ 杉の木があってわかりにくいので色を変えてみました。


こんな風に井戸に向かって角が飛び出す形に作られています。
いつ頃作られたものなのか、全容は土に埋もれているのか、
謎が多い石垣だそうです。

橿原の考古学研究所の専門家が一度調査しているらしいのですが
何もコメントがないというのが残念です。
もしかしたら凄い遺跡かもしれない...かな?