旧脇ヶ畑村 保月 その5

忠霊塔の広場の前には道路をはさんで又お寺があります。

鐘楼の柱にも鉄製の補強がなされています。
紫陽花の花の色が鮮やかな頃に来たなら観光地の
ショットのようだった事でしょう。

早朝で人の姿は見えませんでしたがこのお宅の前の花壇を見れば
この夏をここで過ごされた方が居る事が判ります。

石垣とススキと藁葺き屋根。
雨の中に佇む保月の家屋は大切にされていたように思いました。

これは脇ヶ畑小学校跡地でにょきにょき生えていた
ササクレヒトヨダケです。高さ13cm。

  

一晩だけで融けてしまうキノコです。
傘の縁から黒く液状になって行きます。

過疎地として名前が知れ渡ってしまった保月は手入れされた道と
大事にされているお寺とひっそりとした家屋が建ち並ぶ静かな場所でした。
新しい砂防ダムもこの集落を守る為に作られていました。

廃村・廃集落と呼ばれる場所はいくつもありますがここはそうではありません。
冬は道を閉ざされ、下界とは時間の流れ方が違う、一年のうち半分だけを
静かに静かに生きる集落でした。