78years  4


少し進むと観覧車が視界に入ってきます。
園内に人が増えて賑やかさが増してきました。


観覧車の手前に回転ブランコがありました。
中央のタワーが伸び高い場所でくるくると回るこのブランコ。
怖くて乗れなかった子供の頃を思い出します。


人を乗せる前から風に吹かれてなびくブランコに何人かのお客さんが乗り込みました。
くるくるとタワーの回転にあわせてブランコは広がり始めます。


中央のタワーは油圧なのかなぁ。
動きがスムーズだなぁ。
工業技術が遊具に転用されていくっていつごろから始まった豊かさなんだろう。

回転ブランコを見ながらこんなことが頭をよぎる時点で
大人になってからの視点しかない、ここに思い出の無い自分を
感じて、少し落ち込みました。


国が豊かになったから遊具に鉄をふんだんに使える。
人が求めるからハイテクを導入した絶叫マシンが作られる。

遊具が進化しないと人は集まらない。
そんな構図が出来てしまったことは日本だけの特徴なのでしょうか。

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