アドベンチャーランド中竜 その3


売店で従業員の方にビデオを見せてくださいとお願いしました。
何度目かに訪れた時、このビデオが流れている事を知り
来るたびに眺めていた記録ビデオです。

道の駅などで観光客向けに流してもらえるのなら嬉しいのですが
今のところ、ここにある貴重な資料写真や道具、展示物の行く末は決まっていません。

最後だからきっと許してもらえるかなと
テレビの前に三脚を据えて画面を撮影しました。


坑道に入る前に持ち場と作業を確認です。
坑道に入るとダイナマイトを仕掛ける穴を鉱床にあけます。
穴にダイナマイトを充填して発破をかけます。


発破で崩れた鉱石を重機で運びます。


坑道の中を走る鉱車に積み込まれた鉱石は坑内にある竪坑(立坑)に鉱石を集めます。


大型の車が走る坑道というのは近代鉱山ならではです。


鉱石が竪坑に入れられるところです。
画像が凄く悪いですがダンプが荷台をあげてざーっとあけているのが右の写真。
こんなに大きな坑道なのです。


どんどん深い場所に鉱石が移動していきます。


坑内からベルトコンベアで鉱石を運び出す際、ある程度の大きさに砕いていた坑内クラッシャー。
形状からジョークラッシャーであると思われます。
ジョークラッシャーは一次破砕行程で良く用いられます。


そして−240mからベルトコンベアで鉱石は地上に出てくるのです。
出てきたところに選鉱場があります。

この奥にお弁当入れがありました
大きな選鉱場ですが機械化されていたのでたくさんの人出を必要としませんでした。
これはコーンクラッシャーのあった建物のコントロールルーム。


コーンクラッシャーです。ここで鉱石を数mmの大きさにまで砕きます。
砂のようになった鉱石はコンベアで更に隣の建物へ。


隣の建物にあるボールミルとロッドミルでどんどん鉱石は細かい粒になっていきます。
この行程は磨鉱と呼ばれます。


そして亜鉛を分離する比重選鉱機です。
亜鉛を分離する薬品を、水が加わって泥状になった鉱石に加えて攪拌し、分離していきます。


分離された泥上の亜鉛は脱水機(オリバーフィルター)で水分を取り除かれぱさぱさになります。
それを貯鉱庫に移動して保管します。


中竜鉱山の事業者である日本亜鉛工業は三井系ですので
出来上がった亜鉛(純度50%程度)は三井金属の精錬所に運ばれていました。
ここから一番近いのは岐阜県の神岡です。

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