五条鉱山見学 その4

熊も心配ですが遺構も気になります。
きっと熊さんは今お腹一杯でお昼寝中。
大丈夫、大丈夫.....。


建物の中に家財道具はほんの少しです。
家というよりやはり宿舎のようです。


長い部屋をこんな風に板戸で仕切っていくつかに分けていました。


廊下から見ると綺麗ですが、床はかなりきしんで朽ちてきています。 


可原の方を見下ろすと、新しい土砂がなだらかな曲線を作っています。
ここは最近、堆積場が崩れたということです。

峡谷の鉱山ということもあり、稼動中に問題になったのが堆積場の確保でした。
土地が無いのでどうやって確保したかというと、目の前にある川に土管をならべて
川の水がその中を通るようにしてその上の空間に鉱滓を積み上げていたのです。

平成になってからその土管が老朽化して崩れ、堆積していた鉱滓が川を塞ぎました。
村は大慌てで国の援助を受けて工事を行い、河川に鉱害が出ないように対応
する工事を行ったということです。

その為にここは新しい造成地のような外観を呈していました。


精錬所があるほうへ進もうとするとまたまた骨です。
「森の熊さん」を歌いながら杉林へ進みます。
さすがにちょっと...ちょっと怖くなってきました。