福光石 石切り場 その1
島根県に石見銀山を見に行った時に温泉津町という温泉街に宿泊しました。
宿で大将と色々、地場産業や石見銀山の世界遺産登録に関わる整備など
地元ならではのお話をたくさん聞いている時にこの石切り場の話が出てきました。
「現役の石切り場ですが誰か居ると思うので朝早くでも見学は出来るでしょう」
現役の石切り場を見るのは初めてなのでうきうきしながら朝御飯の後に出かけました。
観光地として地元の観光案内リーフレットにも乗っている福光石石切り場です。
入り口からすぐの場所には現役らしく撮っても綺麗にされている機械が鎮座しています。
廃墟とは一味違う現役施設。
従業員の方を探しますが朝7時半。早すぎて誰もいらっしゃいません。
うーむ。
福光石はやわらかい石だそうです。
お宿の大将に聞いた所によると墓石には不向きかもしれないとの事。
酸性雨などで影響を受けやすく明治期の墓石でも墓碑銘が読めないとか。
でもお風呂の床石にはそのやわらかさが適しているらしいのです。
石切り場も鉱山。
山の産物を頂くのですから山の神様も祭られています。
石切り場はどこだろうかとうろうろ。
巨石の間から奥に進みます。
巨石のゲートの奥に現れました。
商品が積み上げられています。
「おっはよぅございまぁぁぁぁっす。見学させてくださぁぁぃ!!」
響き渡る大声。
残響を聞きながら誰もお返事を下さらなかったので気をつけて中に進みます。