秩父鉱山見学 その8
ことん ことん と靴音を響かせて
足元を確かめながら階段を上ります。

外の光は小雨混じりの曇り空特有の、空一杯の明るいグレイで
目の奥が痛くなるような透明感の無い光で影の中からそれを見ると
殊更、目に厳しく映ります。

真っ暗な廊下は山側にありました。
スーパーマーケットが見られる側は全部部屋の窓です。
朽木が散乱し、床は傾いで非常に危ないです。

家財道具等は見られません。
残されているのは戸板ばかりです。

便所を発見しました。
廊下の端にあって共同便所だったようです。
各戸に便所が整備されているなんて贅沢は当時
重役社宅のみに許される事だった事でしょう。

大便兼女性用便所の横にギョッとする物を見つけました。
これは!立て掛け式木製男性専用便器ではないかっ!
奈良県某所で発見した木製便器とそっくりな物が埼玉の
山奥で見られるとは思っていなかったので本当に吃驚しました。
(これはもしかして全国的に同じようなデザインで普及している物だったのでしょうか..?)