別子銅山 東平 見学 その6
この貯石場にあふれるほどのクレマチスがあったら...
石垣の下にはアガパンサスとアゲラータム。
所々にジャーマンアイリスが凛々しく咲いて....
花期もむちゃくちゃで妄想が膨らみます。
インクラインの後は長い階段になっていました。
ここを忙しく昇降していたであろう、鉱石を運ぶ台車も
すっかり気配が消えています。
紅葉が敷き詰められた木の間から芽吹いていました。
斜面にある遺構はフラワーデザイナーが見たらどう飾ろうかと
嬉しい悲鳴をあげそうな雰囲気を漂わせています。
道に恵まれているとはいえないので、端出場に比べればどうしても
知名度で劣るかもしれませんが、遺構の度合いは東平が断然、上です。
産業遺構をそのまま観光地にするにはいろいろ困難な事象が絡んでくる
事でしょう。そういう意味では、ここは成功していると思います。
この遺構をそのままガーデンにしたらもう失神しそうな美しさになるに
違いありません。
遺構を観光地にするという試みはあちこちで進められています。
大抵は観光が遺構を潰してしまいます。宿命なのかもしれません。
でもここは成功しているように思えました。
遺構は崩れた形もそのままに柵で囲われただけで、すぐ近くまで
近寄る事も出来ました。
遺構に近づける事、側で気配を感じられる事、この条件を満たして
観光地化に成功している産業遺構は他にもあるのかもしれません。
イタリアの庭園の例を出すまでも無く、廃墟と自然は相性が良いのです。
東平はまだまだ新しい観光地です。
廃墟と観光地化がこれからどう進化していくのかがとても興味深いです。
できる事なら、遺構を最も綺麗に見える形で進めていって欲しいと願いながら
私は東平を離れました。