別子銅山 端出場 見学 その3

敷地をてくてく歩いていくと川に出ました。
マイントピア別子は蛇行した川の左岸にあります。


敷地の端にトラス橋がかかっていました。
対岸にある第四通洞に繋がっています。
入り口はへにょへにょの簡単な門扉が設置してあります。


ちょっと扉を押して入りました。
鉄の上に苔と雑草があり、足の裏は奇妙な感触を伝えてきます。
落ちはしないと思いつつもなんだか不安になります。


鉱石を運ぶ車両の往来があった事も、既に感じられません。
静かに流れる川の上で佇んでいます。


第四通洞です。別子銅山が休山するまでの主要輸送路でした。
別子における最後の水平坑道であり、坑内で出て来る抗水を
全て集めてここから排水していたという重要なルートでした。

敷地内では唯一見られる坑道ですがご覧の通り、頑丈な門扉が
備え付けられています。排水は現在もここから行なっているので
管理上、当然の事かもしれません。


第四通洞側から見たトラス橋です。
背景の新緑の下には往時の名残が散らばっているような気がします。