明延鉱山 大仙選鉱場 その5

粗砕場・手選鉱場として造られた大仙選鉱場は機械式選鉱場として建てられた
神子畑選鉱場とは構造にかなり違いがあります。
中央竪坑から搬出された鉱石をグリズリーと呼ばれる大きなふるいにかけ
貯鉱庫に貯めた後にクラッシャーでこぶし大に砕きます。
その後、鉱石を水洗して泥などを落とし、コンベアで流しながら選鉱が人の手で行われます。
選鉱が済んだ鉱石はコンベアを流れながら下層に送られて鉱倉に貯められ
明神鉄道の鉱車に積み込まれて神子畑選鉱場に向かいました。
神子畑選鉱場が16段の階段構造であったのに対し
大仙選鉱場は大きな4段の階段構造になっています。

選鉱場の事務室です。
引き戸に「暖房中」の札が下がっていました。
閉山した昭和62年3月
閉山式は降りしきる雪の中で行われました。
前が見えないほどの雪でした。
その時のままでしょうか
もうすぐ閉山式から20年経ちます。

荒れ果ててしまった事務室に残るヘルメットは閉山の時には
きちんとロッカーにしまわれていたと思います。
神子畑選鉱場では今帰ってきてくれたら今すぐにでも働けますというほどに
全てのものがきちんと片付けられていました。
ここがそうでないはずが無いのです。
チョークが残っていた為に落書きされた黒板は見ていて悲しくなりました。

事務所のすぐ横に広い部屋があります。
コンベアが設置されています。

このコンベアを過ぎると手選鉱の行程を済ませた鉱石は鉱倉に貯められます。
このフロア半分の下は鉱倉と鉱車のホームです。