明延鉱山 大仙選鉱場 その2
明延の大仙選鉱場も撤去が始まるらしいとのうわさが届きました。
昨年にはまだ残っていた木工所も撤去されたと夏に耳にしていました。
大仙選鉱場の撤去は時間の問題と思われました。
しかし予算の都合なのか、夏にもまだ選鉱場は残っていました。
朝来ICから神子畑選鉱場の前を抜けて山を越え
大屋町へ続くワインディング。
今まで何度通った事でしょう。
鹿に邪魔されつつ明け方に大仙選鉱場に到着しました。
4年前に訪れた大仙選鉱場です。
左にちょっとだけ見えているのがキャップランプ充電所
右に長く伸びている建物は資材倉庫でした。
撤去工事はこんなにも寂しい空間を作ってしまいました。
廃材も片付けられコンクリートの土台だけになってしまった建物の痕跡。
4年前でも
屋根の落ちた建物はたくさんありましたが
完全に壊れているのは数箇所でした。
大仙選鉱場にひとつだけあるシックナー
その横には明神鉄道の一円電車の車庫がありました。
朝靄の中に現れたのは4年前に見た姿ではありませんでした。
車庫はすっかり崩れてしまっていたのです。
撤去で壊されたものではありませんでした。
ここに降る雪が崩したのです。