明延鉱山見学 その2

観光地化とはやはり、廃墟を見るというだけで成り立つものではないようです。
廃墟の状態では安全性の面でやはり客を呼べません。
眺めるだけで満足してくれというにはあまりにもマニアックな建造物です。

明延鉱山の周辺は「明延振興館」や観光坑道などの施設ももっています。
「明延の一円電車」というタイトルで地方ニュースの時間でとはいえNHKの
ニュースに流れた事も在りました。
でも、観光バスが来てお土産屋で賑わっているステレオタイプ化された観光地に
かなわないのです。知名度だけが原因なのではないと思います。


同町内の主要道路の横にはぽつんぽつんと施設の跡が残っています。


ここは鉱山の裏側の山でした。
コンクリート舗装の急勾配には大量の礫がばら撒かれてしまっていて
徒歩でこないと危ないような場所でした。


明延の鉱山施設前を、更に山奥へと続く道があるので進んで見ました。
石垣の遺構が見られます。


水道管などのパイプとリベットが打ち付けられたコンクリートだけでは
ここが何の施設だったのかをさっぱり予想する事ができません。


更に進むと道の横に据え付けられていたコンクリート製の水槽の上に
モリアオガエルが産卵してしました。
下の水槽の中ではイモリが落ちてくる餌を待ってのんびりと
浮かんでは沈み...のどかな光景がありました。