明延鉱山見学 その1

兵庫県にある三菱の原点・生野銀山の近くにこの鉱山はあります。
生野銀山からは40km弱離れています。
生野銀山はテーマパークを持ち、観光客も多くいますがここは
鉱石採集を趣味にしている人の他、訪れる人はとても少ないようです。

ここは日本でも有数の古い鉱山でした。
鋼、銀、亜鉛などを産出し、中でも錫は全国シェアの9割を占めていた鉱山です。


鉱山施設の奥の入り口には川と短い橋を挟んで反対側に
トロッコの軌跡が続いています。
この山の中をトンネルが通り、選鉱場のある神子畑まで続いているのです。


反対にも軌跡が続いています。
今はその軌跡を堆積した土砂が埋めつつあります。


鉄条網で頑丈にくるまれたゲートの向こうにはズリ山があります。
その上にある施設が「天空の城・明延」です。

近畿圏内で残存している鉱山関連施設としては最大級です。


明延鉱山のある大屋町では数年前、この施設を利用しての町おこしを
進めていました。当時使われていた鉱山鉄道を復活させようという試みも
されてきました。

しかし生野銀山から40km離れたこの土地まで足を伸ばしてくれる観光客は
少なく、大屋町の役場にあらかじめ予約を入れていたら見学可能だったこの
観光坑道も現在は見学できるか怪しい状態です。