養老天命反転地 その2


最初の建物に入りました。
入場時にもらった園内図には「養老天命反転地記念館」と記載されています。

「迷路か」
「迷路になっているようななっていないような…」


片隅にこんなケースがあったので模型だ模型だと喜んで近づく。
公園内の標高がよく分かると思われます。
平たんな場所に造られているわけではありません。

しかしケースのアクリルがもうかなり白っぽくなっていて撮影が困難。


真上から撮ったら
なんか食べかけのお好み焼きみたいなものが撮れました。
紅ショウガと鰹節付。


見あげると天井もこんな感じになっています。

「芸術家の思考は分からんな〜」
「そもそもこれは芸術なのか」

最初のこの建物で既に色々な危険を感じました。
迷路のような壁はいいんです。
低くて別に視界を遮るわけでもない。
問題は足元というか床面。
歪んで深くなったり浅くなったりしている。

カラーコンクリートの特性から考えてもグリップ弱い靴ならこの時点で転倒続出であろうかと。


一つ目の建物を出ると目の前にし岩山。
そのてっぺんには水がめと手押しポンプ。

上るなとは書いていないので素直に登攀。


てっぺんから敷地を見渡す。
怪しいものが木々の向こうに色々ある様子。

こけたら大けが間違いなしの岩山から慎重に降りて次の建物へ。


「極限で似るものの家」というパビリオン(?)。

「何を伝えたいんかわからんな」
「これ、型枠で施工したとは思えないしコンクリ部分はパーツ組み合わせやろうなー
FRPに吹き付けの可能性も・・」

「なんで作り方の方に注目するんや」
「非合理的な造りやから」

またまた家族で着眼点が違っているのは仕方ないとしても二人とも感動はしておりません。


建物の中は普通に歩けるのかというと歩けない。
床はもちろん起伏でうねっているし壁と壁の間がいように狭くて通り抜けすらできないところ多し。
ここで非常口を示すプレートことそが一番シュールだと思う。


うろうろしているうちに家族とはぐれる。
壁に食われたベッドルームなんでしょうけど寝ころべないと楽しさ半減。


同じく壁に食われた食卓。
ここは壁が高い上に狭かったりして中々の迷路っぷりです。


にょーーーんと縦に長い扉はふつうに開閉できます。
ここを出て家族と合流。

「意味分からん」
「うん。分からん」


意味が分かろうが、分からなかろうが
それは客の感性に任せてもらえたらいいわけで
作者には特に問題ないだろうと思われます。

この美濃加茂市と武儀町の間の消えない道って何なんだ??