ワンダーラボ その2


ぐっすり寝て、窓から見た富山市街地。
信じられないほど雪がない。
今年は雪が少ない様子。
とりあえず黒部と有峰には山ほど降ってほしい。


ワンダーラボの開館時間まで、市街地散策。
と言っても、やってきたのは神通川の堤防。


広い広い河川敷。
説明板発見。
石柱には「馳越線起点」の文字です。


馳越線が何か分からないので説明板を読みます。

神通川は、かつて、この場所から大きく東に曲がって
富山城の北側を流れていたために
堤防が決壊しやすく、たびたび氾濫を起こしていた
とのこと。

この被害を食い止めようとヨハネス・デ・レーケの提案により
カーブした部分をまっすぐに水路でつないで流れを分けるという方法が
撮られることになったのだそうです。

・・・。
それって捷水路化ってことだよね。

1903年に完成した水路は幅が2mしか無く
洪水のたびに流れ込んだ水の勢いで川幅が広がり…

凄いな。
自然の力でどんどん川が自力で発達していくの。

1914年の洪水でついに旧河道には水が流れなくなり
堤防で締め切られ、現在の姿になったということです。


凄いな!!
水路をつくって13年で自然捷水路が完成して
新河道形成なんて凄いな!!


まっすぐになった神通川の堤防を下流に向かっててくてく歩きます。


二本並んだ神通川大橋のたもとに到着。


橋の下をくぐってさらに下流に高水敷を進みます。
なにやら目につくものが現れました。


堤防につけられた階段に水位標。
そして階段の中ほどに何か書かれています。


現在の堤防が造られてからの既往最大水位でしょうか。

H16年10月21日。
・・・。
北近畿水害っ!!
大野ダムのハイドログラフで泣いたあの台風23号の降雨!!

全国で台風被害が相次いだ2004年、近畿地方、特に京都府と兵庫県で
大変な被害が出た平成16年台風23号(T0423)。

台風経路図です。

富山県で被害が大きかったのは雨より風でした。
このT0423では瞬間最大風速が県内で40m/s近く出ていたところもあったのです。
有名な帆船・海王丸が走錨して座礁事故が起きたのもこの台風でした。

今のような高精度のナウキャストもXrainも無かった時代ですので
レーダー雨量もこんな図でしか残っていません。

岐阜北部にものすごい雨が降りました。
それはつまり神通川の上流域ということです。

それが押し寄せて既往最大水位になったということなのかと思います。

被害状況をまとめた表です。
床下浸水を例にしますと岐阜・京都・兵庫の数字が桁違いに大き
それについで数字が大きいのが富山でした。


神通大橋水位局です。
水位に応じて点灯するランプの色は青・白・黄・赤でした。


先ほどの階段にあった色分けが詳しく説明されていました。


どんどん進んで目の前に現れたのは北陸新幹線。
いきなりエクストラドーズド橋。
主塔低っ!!
さすが景観に配慮しまくって主張しないエクストラドーズド橋。


在来線はワーレントラス。
エクストラドーズドをこの角度で見たことはあまり無くて
喜んで写真を撮りまくってしまいました。