馬路村 うろうろ その2


魚梁瀬ダムを経由して
貯水池上流を目指して移動しています。


真っ赤な魚梁瀬大橋の横では工事現場がありました。
工事標示板によると令和5年3月までの工事で橋の修理ということでした。
IHIインフラ建設様のSqPピア工法という文字があったので
また帰宅したら調べようと写真を撮っていました。


魚梁瀬大橋は1963年にでんぱつ様が架橋しています。
というのは魚梁瀬ダムの建設で水没する地区の代替地を
この橋の先に作ってお住まいの方々に移転してもらったからです。


魚梁瀬大橋から見る移転先の丸山台地です。


貯水池の横に生活再建用に住宅地を造成する方法は
電源開発様の他のダムでも採用されています。

これをきっかけに都会に移住するという選択をされる方も
少なくなかったわけですが、地元にしっかりとして産業がある場合は
このやり方が望まれていたのだと思います。


丸山台地を見て、魚梁瀬ダム、久木ダムの横を通過し
県道12号を使って馬路村に向かっている時に
突然明らかに規格が異なる迂回路ができました。


ふと横を見たところ、一目見て伝わってくる違和感満開のトラス橋。
なんかおかしい。
この橋、変だ。


どうもこの橋を迂回するためにつけられた道路だったようなので
車を止めて橋を見ることにしました。


沢を塞いで作られたう回路のようです。


え、橋が落下の危険のためって…。


ぅぁぁぁぁ・・。

ぁぁぁぁ。

これが違和感の正体。

橋が壊れてる。


ばきっ!!と鋼材が破断しちゃってる。

第1回 犬吠橋修復・活用計画策定協議会

こちらの資料で壊れた経緯と今後の対策などを読むことができました。
壊れているのが見つかったのはかなり前のようで
平成28年9月22日に鋼材の損壊を確認したとあります。

斜材4箇所が破断して上弦材や下弦材は大きく変形したとのこと。

橋が落ちる可能性があるので同年10月15日に仮設迂回路を造り
平成30年4月には床版の撤去をしてトラス構造の鋼材だけになったようです。


そして壊れた理由は、鋼材が4箇所同時に破断しているので
想定を超える重量の車両が通行したことが原因で鋼材が破断したと推定されたそうです。

もぉぉぉ。
重量はちゃんと守らないと路面にもダメージ大だしあちこちで迷惑掛けます。
走っていて、がたんっと鋼材が破断したとき、乗っていた車の運転手の方
心臓止まりそうになったんじゃないかな。


先ほどいた丸山台地の森林鉄道駅出展示されていたパネルには
道路橋に回収されて床板が張られている姿の写真がありました。
元々は木造橋で森林鉄道時代にこの鋼製トラス橋になり
道路橋になったとという歴史のある橋です。


落っこちないように下から支えられていますが
これ、今後どうするのかしら…。


犬吠橋でびっくりした後に馬路村の中心部にやってきました。


馬路村で乗りたい物があったのです。


それがこのインクライン♪


チケットを購入しにいそいそ。


チケット売り場にはインクラインの模型と説明板がありました。


なんとこのインクライン、水で動く仕組だったのです。
欧州では先行事例もあったとの事。


正確には水の重さを利用して動きます。
楽しい。
クリーン過ぎて素晴らしい。
あちこちのダムでもこういうの作ってほしい。
水に親しむ施設で水が豊富なところで作ってほしい。


わくわく乗車するべくチケット購入。
森林鉄道も乗る。