川の増水風景 その4
実家に帰ってのんびりした後
夜中はずっと雨でした。

特に明け方、50mm/h近い降雨が上流にあったという事が分かり
朝ごはんを食べた後
水位観測局を見てみようと目星をつけたのが
大阪府の河内長野駅前に近い諸越橋です。

河内長野駅周辺の図。
地図の左からくるのが石川
下からくるのが天見川
明け方に50mm/h近い降雨があったのが天見川上流です。
石川の上流には滝畑ダムがあります。
合流した後でR309が川の上を渡る橋があります。
ここが観測局のある諸越橋です。
天見川は10年以上前ですが、蛇行していた川の一部を直線化をしていた事で
見に行ったことがあり、その時にもこのあたりはうろついていたので
様子が分かりやすいかと見に行ってきました。

諸越橋です。
普段は川の横を歩いて散策できるんですが
この時は凄い水位上昇で普段の様子と全く違いました。

諸越橋の左岸にあるフェンスで頑丈に守られているテレメータ観測局。
ここから観測データが自動的に送信されていますので
リアルタイムで水位を知る事が可能という物。

水位観測機器を探すと橋の袂と川の中に何やら怪しいものが。

橋の中央にこんなものが備え付けられています。
これが水位観測機器ですね。
音波式です。

川の中の怪しいものは反対側から見ると量水標であることが分かりました。

現在の水位は2.9mらしい。
かなり上昇しているのですが
平時のこの場所の写真がないので分かりにくい。

石川沿いをごそごそ上流に向かいます。
普段、川で親しむことができるように整備されていて
ホタルもたくさん飛んでいる合流点の河川公園。
ホタルの量は比奈知ダムほどではありませんが。
この看板は数年前にここより下流の石川で
わずか10分足らずで1.2mも水位が上がり
中州に遊んでいた子供が取り残されるという事があり
その後、設置されたものです。
子供たちが無事で本当によかった。
2009年7月の神戸市都賀川の水難事故もそうですが
注意とか警報とか出そうとしていてもここまでの速さで
急激に水位が上がったら手の打ちようがない。
石川の増水も中州に子供が取り残されたという事で
ニュースでも映像が流れていて見たのですが
こういう事例は対処困難だと感じました。
これは富田林市内の石川の様子です。
広い河川敷には親水公園整備もされています。
そして川のど真ん中に立っている量水標。
大量の流塵、ごみが引っ掛かっています。
ここまで増水するという事を教えてくれるサインですが
下がほとんど見えないから取って欲しいな>>ごみ
上流のダムが放流するときなどはサイレンが鳴らされ注意喚起できますが
ダムのずっと下流の局地的短時間豪雨の場合はサイレンを鳴らすところがないし
そして水位の急上昇を感知して行政が動こうとしても
わずか10分で1.2m水位が上がっているのですから全く時間が足りない。
神戸市では都賀川の事故の後、親水公園として整備されているエリアに
注意喚起のための回点灯が設置されました。
しかしこういう整備は全国的に進んでいるかというと中々そうではありません。
瞬時に増水する都市型水害の恐ろしさです。

で、天見川と合流した石川のam8:00の様子。
親水護岸が全く見えない増水っぷり。

同じ場所に夕方、もう一回行ってみました。
pm4:00の様子。
8時間経過してすかっと水位が下がりました。

am8:00の親水護岸進入路。

pm4:00の親水護岸進入路。
生えていた草は水流になぎ倒され
増水のたびに河原の土砂は持っていかれてしまいます。
川は生き物。
人の手で守れるところと守れないところ
川の流れに無理をかけないで安全に流すためにはどうすればよいのか
川に親しんでもらう環境整備はどういう風に進めていけばいいのか
それは常にケースバイケース。
よその場所で成功したからと
方法をそのまま持ってきても成功するとは限らない
だから河川の管理は大変なのです。
局所的短時間豪雨が行きすぎた後の川の様子を見て
日本の川の水位変化の大きさと早さを実感したレポートでした。