奈良うろうろ その3

桜が満開になった頃、日が昇る前に家を出てやってきました。
興福寺でちょうど日の出の時間。

この時間はさすがに人も鹿も少ないです。
荒池の天端を見通せる道までやってきました。

広々天端で桜が満開でした。

荒池を上池と下池に分けている中堤のR169に移動してきました。
奈良ホテルと桜がとても美しい。

そして荒池…。
柳と白桜と紅桜の配置が…
お花見団子…
ぁぅ
お団子にしか見えない…
水鏡もこんな美しいのにお団子配色…

荒池園地をてくてく進んで鷺池までやってきました。
ここにはもうこの時間でもたくさん人がいて
人の入っていない写真を撮るのが難しいほどの人気っぷりです。
皆さんのお目当ては浮見堂と桜。

貯水位と洪水吐の方が気になっているのは自分だけ。

満水になっています。
さらさら越流状態。

鷺池にはこの通り、ボートが営業しているので水位が高くないと困ります。
そして桜がいぢはん綺麗な時に水位が低いと観光客の方もしょんぼりします。

カメラをここにお連れしたら誰でもこんなに綺麗な写真がザクザク撮れます。
被写体に完全にコントロールされている感。
先日訪れた時に荒池から鷺池にポンプアップしていたのは
この水位にするためだったと公園事務所の方にお聞きしました。
観光地ならではの色々な苦労があるようです。

修景用水とでも呼べばよいのでしょうか。
それを言ったら下流の滝のために水量コントロールして
観光放流している中禅寺ダムに布引五本松ダムに
白水ダム(でんぱつ)達と考え方は同じ。

鷺池から荒池に移動します。
鷺池の洪水吐から荒池の上池に水が届くルートはこんな感じでした。

鷺池のボートや浮見堂の美しい景色のために
ポンプアップで水を取られてしまった荒池の上池はこの状態です。
ちょっと悲しい。

鷺池に荒池の上池・下池の全部が幸せ水位だったらいうことなしですが
令和4年は年の初めからとにかく降水量が少なくて…。
とりあえず洪水にならない程度に程よく雨がほしい。

中堤の石碑の裏側をズームで撮ってみましたが
裏には特に文字は刻まれていないということも分かりました。

パッと見ると美しい緑の荒池園地ですが足元は糞虫の餌がまんべんなく落ちています。
春日大社周辺で鹿の糞が落ちていないところなどないのです。

灌漑用水も確保していますが治水でも頑張ることになった荒池。
奈良公園事務所でお話を伺ったところ
・荒池を分断している道路は奈良ホテルに向かう道として造られその後、二車線幅に拡幅された
・荒池は改修工事で嵩上げされているはずだが正確な数字はちょっとわからない
・現地の明治40年の石碑は上池と下池を分ける中堤の上の道路を造った時の記念碑
・荒池は灌漑用だが鷺池は完全に修景目的で作られたもの
・奈良ホテルは開業当初、鷺池から水を引いて使っていた
という貴重なお話を聞かせていただくことができました。
荒池、なかなかエピソード豊富な素敵スポットです。
奈良県では鹿の国より隣の金魚の国のほうがため池が圧倒的に多いのですが
ほとんどは金魚池ですし、ため池治水利用施設台帳も閲覧して
また地元の水事情を調べようと思います。
春日大社に疫神斎符を買いに行って
桜のころにまた周辺をまわってきた奈良うろうろでした。