奈良うろうろ その1

2022/5/11 更新


鹿の国の中心にある春日大社です。
COVID-19禍が一日でも早く終息しますように
疫神斎符をお世話になっている方にお送りするために
買い求めにやってきました。


一之鳥居から二之鳥居へ参道を進む途中にあるこちらのお社。


祓戸神社です。
こちらでお参りしてから本殿へ進みます。


御祭神が瀬織律姫です。
御神徳の項はとてもマイルドな書き方ですが
穢れを全部、激流でぶっ飛ばして一掃してしまうという
極めて強力な川神様という個人的なイメージがありますので
失礼のないようにきちんと作法に則ってお参り。


本殿に到着しました。
御蓋山の麓に鎮座するお社です。
ここで目的の疫神斎符を確保。


せっかく春日大社に来ているので周辺を散策します。
春日大社周辺が鹿の国の中心なので足もとには常に糞虫の餌が落ちています。


以前から気になっていたこちらの池を見に行くことにしました。
奈良ホテルのすぐ横にあり、真ん中に国道が通っている荒池です。


一度、興福寺の方まで下ってから堤体の直下へ続く道を
進んでいくと道路の先に堤体が見えてきました。


堤体の端に道路が通っていて、天端に家も建っているし
境界が不鮮明な印象です。


右奥の小高い場所は奈良ホテルの敷地。
堤体の直下に真新しいホテルができていました。


その新しいホテルのテラス席にはお客さんがいっぱい。
そしてテラス席と堤体の間にはこんな風にフェンスが。


テラス席の端っこから見た洪水吐水路です。
暗渠になっていました。
そんなに大きな洪水吐ではありません。


堤体の北側からみたところです。
堤体の端が角度を変えて石垣が設けられていますし
洪水吐が暗渠になっていることから原型がどれだけ残っているのか
イメージするのが難しいです。


というのは堤体にこんなに木が育っているのが不思議だからです。
普通、土堰堤の天端に木は植えません。
根っこが成長して堤体を破壊する可能性が大なので。

そして池の大きさから考えると天端幅が不自然なほど広いです。

下流面の角度を変えて堤趾を石垣で抑えていて
木がこんなに植えられているということは
これは改修工事で盛られたか西宮市の北山貯水池の堤体のように
最初から木を植える計画で幅広の堤体と天端にしていたか
ではないかと現場で頭をひねっていました。

しかし北山貯水池のような堤体の設計思想はちょっと珍しいのです。
謎、深まる。


とりあえず鹿の国の中心部ですので石碑の類を探して
てくてく歩きまわることにします。


この日は平日で観光客も少なくて鹿のほうが多いくらいでしたが
COVID-19が流行る前は、地元民、来たくない…というくらい
駅からこの辺りまで異国の来訪者で埋め尽くされていました。

でも観光客が減ると鹿の国は大ダメージなので
以前のような異常な賑わいはちょっと怖いけど
そこそこ観光客にも戻ってほしいです。


とても静かな荒池園地。
国道で分断された荒池のさらに山の方にもう一つ鷺池という池があります。
鷺池のほうから水路が伸びていました。
いかにも観光用に整備された綺麗な水路です。


観光用の流路以外にちゃんと洪水吐がありました。
訪問時は点検整備か清掃のためか洪水吐にホースが伸びていました。


そんなにきつくない傾斜を登って鷺池に到着です。
堤体が緩やかにカーブしていて美しいです。


湖面を見るとちょうど洪水吐の越流部がありました。
土嚢でホースの端が固定されています。
スルースゲートの軸もあります。


鷺池の堤体の全景を見ようと山の浮見堂の方に移動します。