博多ぷらぷら その2

平成24年7月の九州北部豪雨災害

自分のPCのHDには豪雨がニュースで報じられたりした時に
気象庁HPでリアルタイムで表示されるコンター、衛星、Cバンドの
スクリーンショットをとって保存する癖をつけていますが
この豪雨災害の時は仕事で忙しすぎてスクリーンショットもなく
フォルダには7/13、14、15位に国土交通省や新聞のweb版で流れた画像しか残っていません。

ただ、記憶しているのは
この豪雨は7月3日と7月13〜14日の10日間に降った雨を指すのですが
ニュースで流れた映像で吃驚して
7月3日か4日に耶馬渓ダムのすぐ近くにおうちのある方に電話しているのです。

その時にご無事ですかと確認した所
『自宅のブロック塀から2mの距離まで水が来たけど何とか大丈夫だったよ』
というお返事をいただき、よかったと思って10日後
もう一度出水があったと知り、無事で避難されているかとずっと心配していたのです。

とりあえず後日確認した所、ご自宅は無事だったとのことでしたが
その周辺の状況は目を覆いたくなるほどの被害であったことが分かりました。


これは平成24年8月に発表された資料です。
耶馬渓ダムの所属する山国川河川事務所が発表されたもの。


この九州北部豪雨は前線性降雨でした。
3時間で100mm超の雨が突然流域を襲ったのです。

まだ記憶に新しい平成26年8月の広島県の土石流災害も
数時間の大量の降雨がもたらした災害でした。

大量の降雨をもたらすと言えばやはり台風なのですが
年々、前線性降雨が凶悪になってきていると感じます。


降雨の概要です。
見ていて悲しくなるほどの真っ赤っかな帯。


これが7月3日のレーダー画像と観測値。
時間雨量です。
時間雨量でものすごい数字が出ています。
耶馬渓ダム地点でも75mmとか。

平成25年のお盆豪雨の天ケ瀬ダム地点を思い出します。
あの時の豪雨もこの位の降り方でした。


そして10日後
またやってきた豪雨。

この時も耶馬渓ダム地点で63mmとかとんでもない雨。


いったん降雨は収まって二山目が来た14日
またまた耶馬渓ダム地点で62mmの雨。

7月3日は6:00〜9:00
7月13日は10:00〜13:00
7月14日は3:00〜6:00

平成24年の京都府南部豪雨
ぱらぱらと降り続いていた雨
日付を越えて明け方に突然、牙をむいた集中豪雨
その明け方の数時間の雨で凄まじい被害が出たのです。

昨年の8月20日に発生した広島土石流災害も
夜中の2:00から4:00の数時間に集中して降雨がありました。
時間雨量100mmを超えた地点もありました。

同じく昨年の平成26年9月11日に北海道の支笏湖周辺を襲った豪雨災害
これも明け方の数時間で凄まじい降雨がありました。

50mm超級の雨が数時間降れば
日本のどこでどんな災害が起きてもおかしくないという事を教えてくれているのかなと思います。


国土交通省の水文水質データベース
任意期間ダム諸量検索結果の耶馬渓ダムの暫定観測値で
7月3日から14日までの様子をざっくり書いてみたグラフ。

上の棒グラフがハイエトグラフで時間雨量の推移
下の折れ線グラフが 黄緑>流入量紫>放流量です。
残念ですが水文水質データベースにダム湖貯水位はないので
赤線は貯水量
他に貯水率はあるんですけど貯水位はないのです。
うー。

ハイドロ見る時に貯水位はすっごく大事なのですが
入ってなくてごめんなさいグラフ。
あー
累加雨量も欲しいよねー。