藤原千方伝承地めぐり その1

2021/11/1 更新


令和3年4月に本堤体のコンクリート打設が完了した水資源機構の川上ダムです。
ホントに信じられないスピードでダムが立ちあがりました。


でも工事現場はまだまだ忙しいです。
試験湛水が始まるのはまだ先です。


管理所もできました。
屋根の上にはパラボラアンテナも鎮座。
着々と工事が進められています。


川上ダムは“夢を貯めるダム”として素敵な企画を進めてくれていました。

青山ハーモニーフォレストに川の記憶モニュメントを作ろう
そして夢を描いた骨材をダムに使ってもらおうという企画。

参加した時の様子をレポートにしていますのでご覧ください。
→ 川上ダムの“夢”

たくさんの方に参加してもらって川の記憶モニュメントが
出来上がっていると耳にしていたので確認しにやってきました。


朝早く、草に露が残る中、芝生広場の端に長く伸びる川の記憶モニュメントです。


前深瀬川と川上ダムの合流。
一番手前にある大きな岩が川上ダム本堤体です。
二つの川の間の尾根も再現されています。

夢を描くのはダムのコンクリートになる骨材の方ですよ、と
アナウンスがありましたが勘違いする人が多く
ここに並べる石にもたくさんの夢が書かれていて
それはそれでとてもほっこりします。
COVID-19の収束を願う文字も目に入りました。

◆ ◆


青山ハーモニーフォレストの川の記憶モニュメントを確認した後に
移動してきたのは前深瀬川の上流の高尾地区です。


案内看板がこのように出ています。

千方古道、千方の窟

ここ、高尾地区には伊賀地方の伝説の人物
藤原千方にゆかりのある史跡があちこちに残っているのです。


このように大変、立派な説明板も立っていますので
事前学習なしでやってきても大丈夫です。


藤原千方伝説。

金鬼 風鬼 水鬼 隠形鬼

女神転生ノクターン イケブクロ坑道!!
いやいや…落ち着け
ゲームのキャラの故郷なのは間違いないが落ち着け。

忍者の原型となったともいわれている四鬼です。

この戦いで四鬼が去ったことで負けた藤原千方は首をはねられたということですが
その首が川に落ち、流れをさかのぼって行ったという伝承もあり
菅原道真公か平将門公に並ぶ恐ろしいイメージ。


とんでもない深さの甌穴も近くにあるようです。
可愛いサイズの甌穴はいくつも見た事がありますが
深さが4.5mもある甌穴って…
どんな状況で造られるというのか。


現在地からまず目指すのは千方窟です。


現在地から車で途中まで行けるということなんですが
行った先でパーキングがなくてはどうしようもないので
徒歩で行くのが妥当という判断。


こちらの甌穴に後で行くことにします。
地味に気になるのが床並ダム(千方湖)の文字。


こっちの案内板にはここから1.2kmとありましたが
もう一つの案内板には1.4kmとあります。
まぁ、大体そのくらいってことで。


案内看板の示す通りに坂道を上って行くとこんな看板が出てきます。
この先、マイカーの乗り入れ禁止と書かれていますが
そもそも、ここまで車で来てもパーキングがない。

ちなみに周辺はみんな私有地です。
畑仕事をしていた方にお聞きしたので間違いないかと。


で、杉林の中に進んでいきます。


こんな風に案内板が立っているので迷わない。


道中は特に見るものがないのでついついキノコとか
こういう名前のわからない小さな植物に目が行きます。


いつの間にか道が“忍の道”になっていました。
あと300m。