黒部宇奈月2023 その1

2023/11/11 更新


京都駅0番線ホームです。
朝仕事を終えて大急ぎで京都にやってきました。
サンダーバードで富山を目指すのです。


前日の夕ごはん兼朝ごはん兼昼ごはんということで駅弁を買おうと
京都伊勢丹にいったら丁度、北海道フェアを開催中だったので
とってもおいしそうな海鮮弁当を確保しました。

ゆっくり味わいながらサンダーバードの車窓を楽しみ
金沢までの間はうとうと。


金沢到着。
今後はさらに新幹線が延伸してくるから
サンダーバードと新幹線の乗り継ぎは敦賀になってしまうのね〜。

富山までサンダーバードでいけていた時代は便利だったなぁ。
乗り換えなしという点で。


関西から微妙に行き辛くなってくる富山ですが
ちょっとお高くなるけど新幹線があるんだから
それに乗ればよいということ。


ということで無事に乗り継いで黒部宇奈月温泉駅に到着しました。


ここからゴールの宇奈月温泉までは富山地鉄で一本。
さすがにここまで来たらもう乗り間違いなんかないぞと
乗り継ぎの合間の時間に駅周辺を散策します。


周辺地図。
海が近いです。
7kmくらい。


黒部ダムをイメージしたモニュメントありました。


駅前にある黒部市地域観光ギャラリーに入ります。
お土産コーナーを見ていて気になるものが色々あったんですが
ついつい…ミラたんを買ってしまう。
魚津市のイメージキャラクターのミラたん好き。

黒部峡谷パノラマ展望ツアーのポスターを見つつ
来年から始まる黒部宇奈月キャニオンツアーが気になる。

キャニオンツアーでは高熱隧道を通過して仙人谷ダムにも会えるし
インクラインに乗って黒部ダムまで行けるんです。

観光地化するに当って、関西電力様、見学ルート整備に
とてもとてもお金をかけられました。
観光事業で関電様にはお金、入らないのですが
このルートの観光地化は富山県からの要望がずっとありましたので。

観光地化の一番の障害になっていたのはやはり高熱隧道だったのかと思います。
ここを安全にするために対策工事をした結果、“高熱じゃないあったかい隧道”に変身したとか。

以前から高熱隧道には冷却用の導水管を設置したりしていましたが
キャニオンルート一般開放に向けて、落盤防止のための
モルタル吹き付けなどの補強工事をしているうちに高熱じゃなくなってきたのだとか。
安全度、瀑上がりでとてもよいことです。

観光する側にしてもこの世紀の大工事のルートを体感できる機会は
今までなかったので大変な価値があります。

行きたい♪


建物の二階には黒部川、黒部峡谷を学べるパネル展示がたくさんありました。
貴重な写真が多いので見落とさないように見て回るとそれなりに時間がかかります。


このパネルなんか写真の情報量が半端ない。

左下の写真…こ、これはっ!!
昭和27年の洪水でとんでもないことになっている旧・愛本堰堤管理棟!!
中段の真ん中はいつの洪水だろう??
黒部川ものすごい洪水が何度も来てるから覚えきれない。


小川、黒部川、片貝川、早月川、常願寺川、神通川。
山と海がほんとに近い。
黒部扇状地、ほんとに教科書的。


と、大急ぎで展示物を見たあと、乗り間違いのリスクはなくなったとはいえ
乗り遅れというリスクは残っているので富山地方鉄道の新黒部駅で
乗車券を買って備えていた時に電話が鳴りました。

今回の黒部宇奈月でご一緒させていただく
ダムマイスター専門家の三橋様からの電話♪♪♪

「いまどちらですか」
「行程どおりで黒部宇奈月温泉駅の下にいまぁす」
「まだ時間ありますね。どこか見に行きましょう」
「はぃ♪」

ということでレンタカーで黒部川下流域をあちこち回っておられた
三橋様のお車に積載してもらって向かったのは“清水(しょうず)”です。

福井県の越前大野市で清水をいくつも見たことがありましたが
富山では見たことがなかったのでわくわく。
この呼び名は北陸三県で共通なのかもしれない。

海に向けて移動する途中、朝から現地ですごい博物館らしい
黒部市歴史民俗資料館での様々な資料ゲット話を伺って
行きたい病になりました。
次の富山行きで行く。

でもお話伺っていたら、どうも立山カルデラ砂防博物館と同じく資料が膨大で
調べるテーマを絞っていたとしてもたぶん一日で見切れない
それどころか、気になるキーワードが次々出てきて脱線して
頭の中がわちゃわちゃになるだけのような予感がしなくもない。

でも書痴に文献は、猫にまたたびなので仕方がないのです。


どんどん海に近づいてきたときにパッと目にはいった
この遮断機付きの橋が気になりました。


横から見たところです。
どうも普通の橋ではない雰囲気。


ズームすると説明板発見。
なになに?
え、可動橋なの?
旋回するタイプなの?
珍しい♪


現在地、黒部漁港の横です。
名水街道ということで海のすぐ横なのに海岸線と平行に
たくさんの清水が並んでいます。

海の横なのにこんな豊富に真水が湧いているなんてすごい。