18切符 その2


夕御飯に出てきました。

何故、18切符で松江までやってきたかというと
昨年、同じように松江までやってきて
家族はのどぐろ三昧をして大変美味しかったから
今年は一緒に行こうと思いついたのだとか。

いや
だから
それなら特急でも車でもいいやん
なんでわざわざ18切符なんだよ…

という点だけが残念。


とりあえず長時間の列車旅で疲労しているので美味しい物を頂くことに。

突き出しは赤貝の煮付け。


牡蠣のガーリックバター焼き♪


のどぐろ三昧。
正月で仕入れが少なかったのか小さい物しかなかったという事で
小さいのどぐろばっかりですが焼き物に煮付けにお刺身♪


日本酒は島根県は奥出雲のお酒・玉鋼です。


鯛の兜煮です。

美味しかった。
松江に来た甲斐があった。


後は寝るだけ。ホテルでお休みなさい。


翌朝、起きてすぐ市街地を散策です。
まず向かうのは川。


宍道湖から中海に繋がる大橋川です。
中海方向を見たところ。

宍道湖は地図で見てもすごく面積が広いので
大きな湖と思われがちですが
水深がとても浅くて湖底もぺたんこでなだらかな為に
お陽様がさんさんと照れば水温は一気に上昇するし
風でも水が暴れるしとにかく気象による影響を受けやすいのが特徴なんだとか。


散策しているとシールが目につきました。


あああ!!
これは中国地方で大洪水として語り継がれている
昭和47年7月の前線性降雨の時に宍道湖の水がここまで上がったことを知らせる標!!

2.5mも水位が上がったとあります。

気象庁のHPで昭和47年7月豪雨として
災害をもたらした気象事例の中に詳しいデータが公開されています。
7月3日から7月15日までの雨で全国に被害が多発しました。


そして同じ柱の下の方にもう一つシールが貼られていました。
平成18年7月豪雨ではこの高さまで宍道湖の水面が上がったのです。

平成18年7月豪雨
鶴田ダムが155時間50分に及ぶ洪水調節を行った
但し書き操作を実施した
あの豪雨災害です。


宍道湖の水が中海に向けて流れていく途中の大橋川。
どう考えてもハイリスクな狭窄部です。


レベル1からレベル3までを記した水位標。
それぞれの幅が全然違います。
ぺたんこ湖底の宍道湖ならではの警戒区分なのでしょう。


大橋川に架かる橋の袂に大きな神社がありました。
売布神社と書いてあります。


その神社のすぐ横の電柱にも昭和47年7月豪雨災害の
浸水レベルを示すシールがありました。


由緒ある神社も浸水被害にあっているわけですね。
ひたひたくらいだとは思いますが。


ホテルをチェックアウトして駅に向かう途中にもありました。


JR松江駅にもちゃんとシールがありました。
松江市にとって宍道湖の水位はほんとに大事。


奈良へ帰還するのも18切符なので鈍行ですが
早く帰りたいオーラを出して抵抗した結果
智頭急行線を使うなど家族は少しだけ配慮してくれました。

全てピンクでえらいことになっている上に25分も停車するという恋山形駅。

恋山形駅というと三滝ダムへの交差点が頭に浮かぶけど。


ということで人生初・青春18切符体験してきました。

いくらゴールに美味しい物やご褒美があっても
もう経験したくないというのが素直な感想です。

同好の士で楽しんでほしいです