由良川ダム 見学 その4


弁天橋左岸側。
こちらもばっちり封鎖されています。
ここまでは来ることが可能ですが
既に10年以上使われない道となっていますので
急傾斜だし滑るし堤体を見るなら右岸側の弁財天宮の横から見る方がずっと安全です。


弁天橋はともかく関西電力様は保守点検で堤体に来る必要がありますので
その入口から中に入れて頂きました。
目の前が堤体です。


やっぱりこの時代のメイソンリーフェイシングらしいエッジの効いた越流部です。
モルタルで表面を塗り塗して固めてこのカーブですから。


対岸に新由良川発電所が見えています。
その手前の河床の岩盤が、昔、弁財天宮があった岩山の根っこです。


そして圧巻だったのが左岸側のこの魚道と流木路です。
とんでもなく巨大で見ていてわくわくします。

見学日は少し水位が低めだったので魚道にたっぷりのお水は無かったのですが
流れている時は相当迫力あって綺麗だと思います。

いやー、この流木路ホントに素敵♪


石張の気配はもうどこにも見えなくなっています。

でも薄いのです。
この時代に多く造られたメイソンリーフェイシングのダムがそうであるように
由良川ダムは堤体が薄いのです。

表面をこんなに隙間なくモルタルで固められてもまだ
薄い堤体であることがメイソンリーフェイシングダムとして生まれた事を語っています。

永く永く働くために必要な補修
面影がなくなったように見えてもじっと目を凝らしていると感じられるものがあります。

見学の許可を下さった関西電力様
ご案内を下さった舞鶴電力所の皆様
貴重なアングルから見学をさせて頂きありがとうございました。