湯原ダム 防災操作 その4


天端に入ります。
高欄は上下流とも同じ高さのパラペットタイプ。


ローラーゲートの一つを覗き込んだところです。
とても華奢な薄い作りに見えますが
クレストゲートはオリフィスやコンジットゲートよりは
水圧がかかりませんので華奢に見えても大丈夫。


天端から
直下を見下ろしたところ。
堤体にはほんとにバルブも何もなくてぺったんこ、まっ平らです。
潔い。
王道の直線流下等幅。
幅の広い減勢工。
沈んでいる副ダム


下流に目をやると岩場と砂湯。
たぶん日本で最高クラスのダム見風呂。

クレストゲート開ける度、河原の温泉施設が砂に埋まるので
復旧大変と聞いていますが・・・。


右岸から見た堤体下流側です。


導流壁はこの時代の堤体導流壁にしては
しっかりと高く作られているようです。
もっと低い堤体導流壁をあちこちで見てきましたので。


天端は広い方だと思います。
照明もおしゃれですね。


右岸のダム湖側からは左岸のダム管理所も見えます。
なかなか…。
水位が高くなってきたらなんか怖いかも。


訪問時は10月上旬だったのでまだ裸地が見えていました。


web公開されている湯原ダムパンフレットに載っている図です。
訪問時は発電用ダムだと信じていたので水位をあまり気にしていなかったのですが
クレストの越流高はEL394.0m。
ゲート上端が常時満水位でEL402.0であるようです。
発電ダムの出身だから。

サーチャージ水位は記載されていませんが
構造から考えても
電源開発促進法が出た3年後の竣工であることからも
常時満水位が管理上の最高水位であった頃の名残ですね。

パンフレットには予備放流水位についても記載があります。
1年通して制限水位の0.5m下がり。


中国電力様による詳細な説明板。
銅板かしら♪
素晴らしい。
昭和24年に計画、昭和27年から30年にかけて3年で出来上がったのですね。
佐久間ダムと同じ世代です。


右岸の上流側に行こうとしたら
また進むのがためらわれるくらいの土砂降りに。
管理所の表札を撮り忘れました。
この時ちゃんと撮っていれば岡山県様の管理ダムだと理解できていたと思います。