ダム工学会 20周年記念事業 with Dam☆Night その1

2010/10/31 更新

ダム工学会 20周年記念事業 with Dam Nightに
箸休めの息抜きのゲストスピーカーとして出して頂きました。


当日、朝の京都駅。
新幹線にかなり慣れてきたので余裕を持って駅ビルを撮影したりする心の余裕。

新幹線の中でデータチェック。
スターバックスのカフェモカをマイタンブラーにいれて
傍らに置きながら原稿を読みつつ
「うわ、なんかビジネスマンみたいや」
と、己の行動にやや驚く。

品川で下りて地下鉄を二つ乗り継いで乗り間違えることもなく


到着しました。砂防会館。


ビルの前には砂防協会の父、赤木正雄博士の像が立っています。
横の説明板には砂防の説明がありました。

「砂防とは郷土と私たちの暮らしを土砂災害から守る仕事です」
「土砂災害とは、土石流、地滑り、がけ崩れのことを言います」

通る人への簡単な説明なのでこのようになっていますが
砂防事業はこの三つだけではありません。
・水系砂防(River System Sabo)
・土石流(Debris Flow)
・地滑り(Landslide)
・崖崩れ(Slope Failure)
・火山災害(Volcanic Disaster)
・雪崩(Avalanche)

砂防が頑張る日本の国土。
さぼうさぼう。


地下一階にあるという砂防図書館の蔵書を閲覧させていただけないかと
ここまでやってまいりました。
静かな地下。

ドアをそーっと開けて中にいらした司書の方に
『with Dam Night』のチラシと名刺を渡して閲覧のお願いをしました。

なんでそんなことをしたかというと
砂防図書館は一般の閲覧ができないのです。
国土交通省か砂防関係の方しか閲覧できないシステムなのです。

少し待っていたら許可が出ました。
『with Dam Night』のチラシは紹介状代わりになったようです。
さすがダム工学会のお名前は半端ない効果。
よかったぁぁ。


案内してもらった図書室です。

棚を見ると砂防だけではなくて林業や郷土史
貯水ダムについての文献もたくさんあってうはうは♪

なにより吃驚したのは映像資料の多さです。

「常願寺川砂防100周年」記念DVD
「砂防と治水」←白岩砂防堰堤築堤の記録
「岸壁崩壊を防ぐ 白岩砂防堰堤右岸の保全対策」 ←富山県作成
「飛騨の砂守」 ←神通砂防っ♪
「平成18年7月土石流」 ←神通砂防っ♪

ほしいよほしいほしいよーーっ。
見たいよ見たいよーっ。
でも時間無い。
これ見たら絶対時間無くなる。

文献も凄いのが揃っていました。

「砂防特論」は勿論ですが

「日本大堰堤臺帳」昭和11年発行
なんとこの文献にはダムナイト4で私がちらっと紹介した
別子ダムの湖底に沈んだ七番川ダムの図と諸元が載っていたんです。
もう叫ぶしかない。

実際は叫ぶと閲覧を中止になりそうだったので
叫ぶのをひたすらこらえながら必死で読む。ひたすら読む。
そうしているとタイムリミットのアラームが鳴りました。
絶対没頭しちゃうからと時計のアラームをセットしておいたのでした。

司書の方にお礼を述べると同時に
探している堰堤についてのデータをご相談しました。
六甲山の例の大暗渠堰堤についてです。

帰り際に
「崩壊地を巡って同人誌を出している人がいるのですよ」
と、takane様の「崩壊地ブック」をお知らせしたところ
「是非、当館に寄贈してください」というお返事が。
takane様、ご検討ください。


砂防図書館を出て地下鉄を乗り継ぎ
建設省と国土交通省のロゴが混在しているのを路面に見つけたりしながら
東大に向かう。


丸ノ内線の本郷三丁目からとことこ歩いていくと出ました赤門。
お寺みたいだ。


さらに進んでいくと正門に到着。
おぉ。京都ちっくだ。


豪華絢爛な正門をさささっとくぐりました。
一応、警備の方のちらっと見たけど特に咎められませんでした。
よかった。
にゃんこ掴みでぽいされなくてよかった。


夕方で暗くなってきているので写真撮りにくいですが
東大に入ったのだから建物見て回らないと。