with Dam★Night in Kyoto その1
2012/6/11 更新
桜の季節に京都大学宇治キャンパスにやってきました。
京都駅で開催するイベントの打ち合わせのためにお邪魔したのです。
◆ ◆
2011年、年末。冬真っ只中、ある企画が持ち上がっていました。
2012年、国際大ダム会議の3年に一回の大会が日本で開催されます。
会場は京都国際会館。
世界のダム技術者がダムについての会議をするという
ICOLD2012Kyoto
数年前にそれを耳にしてから
ダムについて勉強するなら行きたいなと思っていましたが
関係者の方にお聞きすると会場内は英語が出来ないと分からないよという事。
また、会議は一般の人は入場すらできないとお聞きしていました。
英語力が全然ない自分には入られたとしても勉強できないんだなーと
半ば諦めていましたが頭の片隅にはいつもICOLDがありました。
◆ ◆
そんな中、ダム工学会によるwith Dam ★Nightを関西でもというお話があり
そこに出していただけることになりました。
その折に京都大学防災研究所の角教授から
「折角、京都でICOLDが開催されるのだから、この機会に一般の人に対しても
ダムについて知ることができるイベントをやりたいですね」
という提案がありました。
でも一般の人にダムについて知ってもらうと機会を作るというのは
そうそう簡単なことではありません。
毎年、7月下旬を中心に行われる森と湖に親しむ旬間では
長年、そういう取り組みをしていますが場所は常にダムです。
ダムに足を運ぶきっかけになる企画展示はできないか
ダムではない人の集まる場所で企画展示はできないか
この企画を実現するために
一般社団法人ダム工学会 企画運営委員会活性化推進小委員会 中部・近畿ブロック幹事会
の方が東奔西走して確保してくださった場所。
それはなんと京都駅ビルのイベントスペースだったのです。
◆ ◆
イベント当日、am8:45
着々と準備が進められております。
ぽんぽんぽんと板が立ち
水平を出すタコ糸がぴんと張られ
ぺたぺたぺたと写真が貼られていきます。
早い早いっ。
あーっという間に展示が出来上がります。
イベント業者の方、なんという手際のよさ。
プロは違いますね。
まるで九頭竜川ダム統合管理所の皆様の様(←逆だ逆っ!)。
写真はダムライター/ダムフォトグラファーの萩原様による選抜写真。
スイスダム写真かっこいい♪
京都なので一番大きいサイズは日吉ダム。
関西電力総本山に近いので黒部ダムも同じサイズ。
美麗ダム写真がボードいっぱいに並びます。
まだ準備中ですがすでに駅ビルを通る人が、買い物に来られた人が
熱心に写真をご覧になっています。
「うふ♪ダムでーす♪カッコいいでしょう?」
と、嬉しさのあまり話しかけると
熱心に見ておられた上品なご夫妻が
「これ・・天若ですよね?」
という吃驚するようなお答を!!
「そうですそうですっ!!天若湖です。ダムの名前は日吉ダムっていうんですよぅ」
「行きましたよ。そうか・・天若は日吉ダムっていうんですねぇ」
この会話で
何の科学的な根拠も確証もないのですが
今日のイベントはいける!!
と、言う気持ちが湧いてきました。
通りすがりの方がこれだけダム写真に注目してみてくれている
わずか数十分の間にダムに行って堤体の姿を覚えていてくれる人が通りかかった
開催が決まって準備を進めている時にいつも頭にあった不安。
それはダムが嫌いな人が駅ビルというオープンスペースで開かれるこのイベントに
妨害をしに来るんじゃないかという不安
もう一つは通る人が誰も気に留めてくれないのじゃないかという不安
いつも絶望的観測が頭にあり良い方向に進むという考え方ができないので
悪い方に悪い方に考えてしまいます。
でも
なんかいける気がしてきた
萩原さんのダム写真、PR力凄いや♪
そしてもうひとつ、近畿地方のダムカードを見やすく大きくプリントしたものを
どばーっと表面裏面をペアにして貼り付けたのです。
これまたお越しになる方の興味をひくひく。
そしてダムに関する書籍に
チラシ、アンケート用紙
そして以前私が森と湖に親しむ旬間で使わせていただいた
水資源機構・一庫ダム作成のダムの各部名称のプリント。
準備が整いました。
本日のイベントにお越しくださった強力なゲスト。
いつもお世話になっている中村靖治先生も到着。
萩原様とスイスのダムについてお話し中。
本日のスケジュール
ダム工事、紹介映像の上映
11:00〜12:00
13:00〜14:00
15:00〜16:00
17:00〜18:00
トークショー
「ダムの魅力とは?」12:00〜
「ダムの仕事」14:00〜
「水力発電が日本を救う」16:00〜
「世界のダムの魅力を語る」18::00〜
11:00から19:00という大変な長丁場のイベントです。
お客さん、疲れないか心配だけど
駅ビルはトイレもお茶するスペースも完備されているから大丈夫かなっ。