with Dam★Night-Biwako その1

2019/9/11 更新


令和元年はダム工学会、中部近畿ブロックによるwith Dam Nightを
滋賀県、琵琶湖で開催することになりました。

写真は琵琶湖博物館のレストラン「にほのうみ」で食べられる
びわ湖カレーです。


でも「にほのうみ」に行ったらいつもこっちを注文してしまいます。
バス天丼。
左から琵琶マスとブラックバスとお野菜のてんぷらが乗った天丼です。
美味しい♪

◆ ◆


wDN当日、膳所駅まで車でやってきました。
膳所駅横の大きなパーキングに車を放り込み
本日のスペシャルツアー集合場所の最寄駅まで
移動します。


目指すのは石山寺駅。
終点です。


あっという間に到着しました。
ここから瀬田川に向かって歩きます。


マンホールが賑やかです。


まず最初に登場したのは大津放水路。
これは来た方を振り返ったところ。


放水路にかかる橋から見たところです。
本日のスペシャルツアーでは大津放水路を構成する施設の
一つにお近づきになれますので期待して口元がほころぶ。


大津放水路は元々国交省の事業で完成後は滋賀県に移管されたそうです。
完成は平成14年。
T1318の時とかどんな活躍したのかなぁと気になります。


さらにてくてく歩いて行くと紫式部で有名な石山寺。


どんどん南下して見えてきました。
南郷洗堰遺構と瀬田川洗堰。


瀬田川洗堰を渡って左岸側のアクア琵琶に移動します。
ツアーの集合場所。


本日のツアーは8月という事で熱中症対策にと
琵琶湖疏水を管理されている京都市上下水道局様より
『災害用備蓄飲料水 京のかがやき 疏水物語』の差し入れを頂きました。


10年保存が可能な優れ物です♪


原材料、京都市水道水。
原産地は書いてません。
冷やして飲みたいのでカバンに大事にしまいます。


定刻になりましてスペシャルツアー、始まりました。

まずはアクア琵琶の玄関ホールで南郷洗堰と瀬田川洗堰についての概要説明。


アクア琵琶の玄関ホールの床には詳細な地図が描かれているので
流域の説明にはとても便利なのです。
みんなとりあえずダムを探す。
東は中里ダムまで描かれています。


玄関入ってすぐの所に表示してある本日の琵琶湖データ。


一番上の数字は琵琶湖の水位観測が行われ始めてからの日数です。

次に琵琶湖の図に@からDのナンバーがふってあるのは
水位観測所の位置図です。

琵琶湖はあまりにも大きいので水位観測を複数で行って
平均を出すことになっているのです。
巨大なダム湖でも同じことが起きますがセイシュ(静振)
という現象がかかわってきます。

興味のある方は調べてみてください。
勿論アクア琵琶内には説明文がきちんとあります。


滋賀県の人でも割と知らない人が居ることに今回びっくりしたのですが
琵琶湖は大小合わせると400本近く、主要な河川だけでも120本以上の川から
水が入ってきますが出口は3本だけ。

瀬田川洗堰は本気出したら750m3/s吐けますけどそんなこと滅多にしません。
勿体ないっ!

※当日現場ではT1318の頃の発表資料の記憶で
最大放流量を800m3/sと発言していましたが
現在は750m3/sのようです。

この日、瀬田川洗堰は300m3/s放流していました。

本日の琵琶湖疏水は第一疏水と第二疏水を合わせて18m3/s取水しています。
水利権で確保しているのは23m3/sです。

そして見落とされがちですが
普段、洗堰が放流していなくてもベースロードで
凄い量の水を宇治川に供給してくれているのが宇治発電所なのです。

水利権は61m3/sあります。
この日は41m3/s取水して水車を回してくれています。
水車を回した後は宇治の塔の島の右岸にどーんと出て行きます。

電気も作って琵琶湖水位のコントロールにも協力して
宇治川の景観にも貢献してくれる超働き者の宇治発電所。
水力発電所最高だな!