wDN at Home 安威川ダム 取材 その1

2020/11/1 更新


大阪府の安威川ダムJV工事事務所の前にお邪魔しています。

対岸に見えているのは安威川の転流工の呑口と
常用洪水吐のトンネル、そして選択取水設備です。

2020年11月3日に開催のwith Dam★Night at Home おうちでダム
安威川ダムをPRする動画を準備することになりまして
お天気はよいけど風がすごく強い中、撮影が始まりました。


まずオープニングの撮影。

安威川ダム資料館のある右岸展望台。
最近はダムカードフレームが設置されて
そちらに集まる人のほうが増えたかもですが
安威川ダム右岸展望台と言えばこれ。

ここに来たらダムサイトと一緒にこれを撮らないと
というのがこの“ダム軸”ポールと矢印。


“ダム軸”ポール。
JV事務所の皆様のお手製。

そして、撮影当日は強風で飛ばされたのか盗難にあったのか判りませんが
現地から姿を消していたダム軸矢印。

Google Mapの航空写真にも見えている矢印…だったのかな。
とりあえず所在不明に対し二代目の設置に期待。

矢印があったなら、対岸のダム軸を示すマーカーも分かりやすかったのですが。

左岸側のアバットメントにオレンジ色で
ちょっとだけ自己主張しているこのアンカー。

ダム軸上にあるのでダム軸を示してもいますが
役目はケーブルクレーンのアンカーでした。

荷物を運んでいた2017年の写真より。


続いて登場するのがこのフレーム。
なんの型枠かというと監査廊です。


まだ全く姿を現していませんが
安威川ダムの管理所は左岸の非常用洪水吐の傍に造られます。

監査廊への入口は管理所内に設けられ
外に出ないでも堤体内に入ることができるデザインだそうです。

階段になる部分も左下に少しだけ写っていますが
プレキャストで着々と造られています。


かなり昔に見せて貰った安威川ダム模型写真登場。
非常用洪水吐越流部はこんな形です。
このコンクリート部分を今、絶賛建設中。


監査廊の型枠があるところから右岸の展望台を見ています。
“ダム軸”ポールも見えます。


それにしても左岸側からは現場がとてもよく見えます。
右岸からは足元の道路で少し見えにくい。

そして今しか見られないのがこのゾーン型フィルダムの平面スライス
しましま模様なのです。

何度か書いていますが
日本で計画されているゾーン型フィルダムは
この安威川ダムと新潟県の鵜川ダムで終わり。

CFRDで計画されているダムはありますが。
台形CSGは別の物として考えた方がよさそうですし。

なのでこのしましまが見られるのは本当に貴重なのです。


平面でなく標準断面で見るとしましまはこんな感じです。
センターコアフィルダムケーキ。
イベントで登場するLE PONT DE CIEL様御謹製安威川ダムケーキ。


正確なしましまの名称はこちらで。
中央のコア、そのすぐ外にフィルター、その外にトランジシション
ロック部分も二種類あって内部ロックと外部ロックがあります。
そして更に図には記載がありませんが、表面に施工されるのがリップラップです。


しましま分かりにくいのでちょっと色をいじってみました。
こんな感じでしましましています。


8月に見せて頂いた時の様子。
この暗い色が違ったらしましま分かりやすいんですが。
ローラーして乾いてくると見分けにくくなるという。
でもコアはばっちり見えます。


カッコいいアーティキュレートダンプが駆け抜けていきます。
積み荷はごろんごろんの巨石。
リップラップ材です♪
でっかいなぁぁぁ♪


現場の説明板でもばっちり紹介。