渡良瀬遊水地 見学 その5

体験活動センターという場所にやってきました。
こちらではたくさんの野鳥の資料、植物の資料を見ることができます。

そしてこちらで渡良瀬遊水地のダムカードも配布されていました。
メインのダムカードと一緒に何種類かの中から選べるラムサール条約湿地カード。
迷わず選んだのは平成27年の関東北部豪雨時に
大量の洪水を貯め込んだ時の写真を使ったカードでした。

帝都に大災害をもたらしたカスリーン台風から70年。
この文字を見ながら思い出していたのが
淀川水系の整備計画のもとになったT5313の降雨をT1318が上回ったこと
南山城水害とそっくりなピンポイント豪雨が宇治を襲った平成24年8月14日豪雨
T8210以降、浸水を経験していなかった場所がT1721で浸水したこと
過去の大災害と同じ規模
過去の大災害を上回る大雨
それが確実にやってくるという事を頭に置いておかなくてはならないと思います。

堤防の整備が進みました
ダムや遊水地が整備されました
治水安全度が向上しました
でもそれが100%洪水を防ぐものであると思い込んでしまうことは危険です。
人生で何度も水害を経験することがない時代になったから
洪水は来ないと思ってしまう人は増えてしまったと
紀伊半島大水害の時にも出ていた声です。

遊水地内を移動しているとこういうものも登場。
廃レールが柵として活用されているんです。

レールの大きさを分かりやすくしようと100円玉おいてみました。
廃レール活用いいですねー。

駆け足でガイドを頂きながらの見学で
最後に連れてきていただいたのは
このとっても大切な場所です。

カスリーン台風で決壊した場所です。
石碑が残されています。

詳しく場所を書いた説明板もありました。

現在地は第2調整池の北東です。
地図で赤い丸で示されているところになります。

石碑の裏にはびっしりと文字が刻まれています。

書き起こしてみました。
戦後すぐの記述です。
カスリーン台風の前に決壊した堤防を前に
利根川上流工事事務所 所長様の抱かれた思いが
こんなにも強い言葉で残されていることに驚きます。

ハドソン・リバー派の絵画 に登場する場所
ルミニズムの絵画に描かれる場所
ただ、ただ広く
地平線を見続ける時に
空気遠近法を用いて正確に詳細に風景を写し取った絵画のように
ここで地平を眺めているとその風景の美しさにとらわれていきます。
でもここは
帝都の治水を学ぶ上で必ず訪れなくてはならない場所です。
また来よう
今度は自転車で回ろう
この広大な遊水地が語るものは多過ぎる
一日では足りない
そんな気持ちに再訪を心に決めた渡良瀬遊水地見学でした。
ガイドとご案内をくださった利根川上流河川事務所の方にお礼を申し上げます。
また行きますね♪
おまけ
ラムサール条約湿地だから

渡良瀬遊水地というと近年は治水施設としてよりも
こちらのラムサール条約湿地という方が圧倒的に知名度高いような気がします。
地平線まで見える程の広大な湿地帯があることで
他で目にすることができない希少な鳥類を目にすることができるのです。

そして当日、ちゃんと写真を撮れていなくて残念なのですが
すごく珍しい鳥と遭遇していたのです。
これがその鳥の足と尾っぽ。
地面で何か召しあがっておられたようで飛び立った瞬間ですが。

ガイドをくださった方が撮っておられた飛翔している様子。
現場では飛翔するときの翼の位置から
ハイイロチュウヒだろうかと話していたのですが・・・

ガイドをくださった方が野鳥の専門家の方に見て頂いたところ
個体がなかなか確認されないハイイロチュウヒより珍しい
ケアシノスリという猛禽類であることが判明したそうで吃驚です!!
この羽根の内側の黒い部分が確定の決定打でした。
さすがラムサール条約湿地だ!!
渡良瀬遊水地すごーい♪