渡良瀬遊水地 見学 その3


とにかく川幅が広いので観測機器が格納されたタワー部分に行くために
こんなに長い管理橋が必要な観測所です。


過去の洪水でどれだけ水位が上がったかが分かるように線が入っていました。
一番上がカスリーン台風で上がった既往最大の9.17m。
その下が昭和57年8月洪水で8.30m。
もう一つ下は昭和34年8月洪水で7.79mと記されていました。


水位と堤防についての説明もありました。
左岸も右岸も堤防がとても高いです。


栗橋地点から利根川上流河川事務所方向を見たところです。


事務所に戻ってきました。
今日は渡良瀬遊水地の見学を申し込んでおり
現地でガイドを頂きながら見学をさせていただくことになっています。
ダムカレーのガチャは豊平峡と宮ヶ瀬と丸山持ってます。


栗橋地点は利根川の水位を見る上で最重要地点の一つです。
渡良瀬川と利根川の合流点のすぐ近く。

70年前に大変な被害を出したカスリーン台風では
この場所から数km上流の利根川右岸で350mにも及ぶ堤防の決壊が発生し
激流は数日かけて首都まで到達し葛飾区や江戸川区に浸水が起きました。
詳しくは利根川大氾濫のpdfをご覧ください。
渡良瀬川でもいくつもの堤防決壊が発生しました。


サクッと概要を教えていただいてから渡良瀬遊水地に出発。

でもまず、最初に連れて行っていただいたのは
珍しい場所。


なにやら立っています。

「なんですか?」
「三県境ですよ」
「えっ!! 普通に農地のような!?」
「栃木県と埼玉県と群馬県」
「三県境は三重と奈良と和歌山の瀞峡しか行ったことなくってー」
「そうそう。河は多いんですよ。陸地では少ないです」


手作りの素敵な説明板。
そうかー。
日本には40か所以上、三県境があるのか。
ぱっと思いつくところ、ひとつしかないけど。


「来るたび増えてますね」
「説明板の類が?」
「カメラ台まで設置されてます」
「めっちゃ観光名所になってますね」
「この場所の大地主さんのお宅が近くにあって」
「大地主さんっ」
「その方が作ってくれているんですよ」
「すごいっ!!」


水路で境界が分かりやすい。


ただの水路だと思っていたらこれは旧・渡良瀬川?旧・谷田川?
陸地の三県境面白いっ。

そして県境をぴょんぴょんしてすぐ渡れるし跨げるし楽しい。
三歩で三県を移動できる。

こんなにアクセスが良い、分かりやすい三県境って少ないのでは。