和佐保発電所 その4
堆積場の一番上流にはこんな堰堤が設けられていました。
多分ここより上流から来る水をここで受け止め
堆積場周囲の水路に確実に送り出すために
昔から設けられていた締切堤ではないかと思います。
その締切堤のすぐ上にある可愛い施設が和佐保発電所。
可愛いっ♪
できたてほやほや♪
施設横までは近づけないようなのでズームで愛でる。
締切堤より上の谷に流れてくる水をまずこの水路に引き込むため設備のようです。
発電所自体はテーリングダムの直下に設けられているらしいので
堆積場周囲に設けられている水路を使って直下まで導水するんですね。
和佐保堆積場の大きさから考えてもこの落差を利用しない手はないですから。
中々の水量が確認できます。
そして占有許可標識。
平成27年3月に稼働始めたばかりなんですね。
使用水量は常時0.170m3/s
最大でも0.700m3/s
発電量はこちらの資料によると840kW。
という事ですが一番気になるのは取水方法。
取水方法って流れ込み式とか調整池式とか貯水池式だけだと思っていた。
初めて目にした『重力式』
どういう事なんだっ。
どういう取水方法を重力式って言うんだっ。
謎すぎて分からない。
テーリングダムの場合は法律が微妙に違うのか。
取水方法は謎の重力式ですが
発電型式は水路式
発電方式は流れ込み式
だと思われます。
和佐保堆積場に流れ込む川は一級河川でも二級河川でもなく普通河川なのだそうです。
許可権を国や県でなく飛騨市が与えていることからもわかりますが。
小水力発電はダムの河川維持流量だけでなく
各地の砂防ダムや農業用水、工業用水など色々な分野で普及が進んでいます。
長く働いているここ和佐保堆積場でも導入されました。
全国のテーリングダムのどこでもできるわけではありませんが
またこういう施設があれば頑張ってお仕事しているところを見に行きたいと思った
和佐保発電所でした。