with Dam Night at Home+ その3


wDN at Home+ 当日。
梅田に出てきました。
梅田ダンジョンの泉の広場に近い6番出口から地上に出て
東通りを突き進み、アーケードが途切れたところで北を向いたら
綱識神社の鳥居が見えています。
その向かいにあるビルの2階が梅田ラテラル様です。


会場準備中です。
動画の動作や音声確認で直前までかかってしまって
ホントに青くなっていました。

20分前になんとかなりまして脱力したと同時に
考えてきた司会の仕事、ほとんど忘れる。

やはり全部文字にしておくこと大事。
文字にしておくと記憶の脱落率下がる。

◆ ◆


定刻になり、始まりました。

まず最初にダム工学会の川崎副会長から開会のご挨拶を頂きます。

wDNは2010年の第1回から毎年開催されている
と、お聞きして、あ、そうか、昨年は中部近畿ブロックがオンライン開催していなかったら
途切れていたのか…とちらっと思ったり。

昔、川崎様がダム事業についておられた時には
賛成か反対かみたいな言い方しかなかったので
with Dam Nightではダム好きな人が
ダムに集まってそれぞれで遊んで楽しんで
人それぞれ色々な捉え方でダムを楽しめば良いということを
示してくれるので非常にインパクトがあったそうです。

一般の人が気軽に参加できるイベントとして定着してきた感がある
ダムに接するムーブメントを作るきっかけになったwDN
今夜は楽しんでくださいというメッセージで現場、ほぐれました。

ありがとうございました。

◆ ◆

まず最初に紹介したのは安威川ダムの工事現場の動画です。
昨年に引き続き、リップラップ職人の方の美技を
バックホウの運転席から撮影した貴重な映像を交えて紹介。

そして今年のコメンテーターで出演してくださった
日本一のダムファンで土木系youtuber、SiphonTVの萩原雅紀様が
取材している様子も映っていました。

SiphonTV ← 安威川ダム見学の詳しいレポートも公開中

最後に岩盤検査についての突っ込んだお話も出てきて
チャットでも関西人大喜びなコメントがあり、司会大爆笑してしまいました。



続いては川上ダムが試験湛水直前までやってきましたということで
昨年のwDN at Homeから今年までの成長を紹介する動画を流しました。
現場紹介で記録写真、記録動画で大変お世話になったのが
ポスターでも昨年に続いてご協力いただきましたダムマイスター(一般)仲間の佳様です。

中盤の堤体打設完了式典は見どころ満載です。

バケットちら見 からの「コンクリート投入!!」
「コンクリートが投入されました」
「引き続きコンクリートの締め固め作業を行います」
「締め固め完了までしばらくお待ちください」

「独立行政法人水資源機構川上ダム建設所副所長からの
万歳三唱の発声にあわせて御唱和をお願いします」

「なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため
マスクを着用したまま、小さい声で御唱和をお願いいたします」

「それではよろしくお願いします」 からのゴン!!
ばんざーい!! ばんざーい ×3

通いに通って集められたデータを提供してくださいました佳様。
ほんとに困った時にいつも助けて頂いてありがとうございます。


今回もダム管理者の皆様にくれくれ攻撃で提供頂いた
プレゼントの数々です。

安威川ダムから竣工前の記念ダムカード3枚組を3セット
川上ダムからは定礎コースターと缶バッジ5組
足羽川ダムからはクリアファイルと地元材使用の詳細図面入りコースター1組
矢作ダムからは管理開始50周年記念ダムカード 3枚〜5枚くらい
そして青木あすなろ建設様から頂いた水中ブルドーザー
コマツD155W、スイブル君のタオルハンカチです。

◆ ◆


最初にお話頂くのは福井県の池田町で絶賛建設中の足羽川ダムです。

足羽川ダム工事事務所

令和3年、福井県では2基の重力式ダムの建設が始まっていまして
越前市では福井県の吉野瀬川ダムも建設中でした。

なので慌てて事前によく調べないで福井県に行くと
二つの工事現場を間違えてしまう人とか出るんじゃないかと
心配になって越前市の日野川上流で行われているのは吉野瀬川ダム工事現場
隣の足羽川で行われているのが足羽川ダム工事現場
ということだけ、最初にお知らせしました。


とにかく今までいくつも作られてきた流水型ダムと一線を画すのが足羽川ダム。
ゲート付流水型ダムだし
堤高も96mとほぼ100m級だし
発電ダムでは取水量を確保するために間接流域を大きくして
周辺の川からも水を引いてくるというのは古典的手法ですが
これを治水で活用するという思想がすごい。

直接流域以外の川からも水を引っ張ってきて
ダム湖に貯めて治水をするという最先端思想です。

冬の間はたどり着けない豪雪地帯の福井ですから
春にはぜひ現場に行きたいと思います。
現場を見てしっかりレポートしたいです♪♪

そしてその時に一緒に訪れたいのがお隣の現場。
吉野瀬川ダムです。
吉野瀬川ダム建設事務所


こちらもぜひお越しください。
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続いては矢作ダムのお話です。
矢作ダムはwDN Nagoyaでも登場していただきましたが
今年で管理開始50年のアニバーサリーで登場していただきました。

国土交通省 矢作ダム管理所

日本で考案された放物線アーチ
その記念すべき第一号基が矢作ダム
これをどうしても紹介したかったので
冒頭でうるさかったと思います。

矢作ダムはとにかく利水で頑張らないとダメなFNAWIPのフルセットであり
竣工してから渇水が頻発していて大変だし
洪水調節容量はクレストゲート一枚分の高さで1500万m3しかないし
ゲート室には職員の方ですらとても到達しにくいしwww
管理も操作もめちゃくちゃ大変なんやー
ということがてんこもりの情報量で紹介されました。
スタイリッシュダムの宿命。

さらにさらに
矢作ダムでは令和3年11月10日(水)から11月19日(金)まで10日間
発電所点検に伴う代替放流が行われます。

秋空の下、ゲート放流が見られますのでぜひ足を運んで頂きたいです。


そして、今回のwDN at Hom+のアンケートに答えて頂いた方に
抽選で当たるとてもキラキラした50周年記念ダムカードの配布も
開始になりましたので、ダム放流鑑賞の際には
ぜひ、もらいに行って欲しいと思います。

◆ ◆


最後に登場したのは宇治川の守護・天ヶ瀬ダムです

天ヶ瀬再開発事業は周辺整備も含めて
とても注目なのでまたじっくり取材しようと思ってます。

天ヶ瀬ダムは今年の7月の帝都で開催されたwDNでも洪水吐呑口の建設で
水中ロボットの操作などでみんなの話題をかっさらって行きました。
操作室のカーテンが可愛いとかPC筐体3段積みが注目されるという
謎の盛りあがり方もしましたが。

アマサイツーシン

今回は工事記録写真もですがトンネル式洪水吐大断面の
大きさ比較で奈良の大仏が使われていて
大仏がすっぽり入っていて大概の大きさだというのがとても伝わりました。

萩原様からはyoutubeの天ヶ瀬再開発の動画がたくさん上がっているので
それも見てほしいですというコメントがありました。
【実録】 アマサイ-放流能力補完計画-」で検索してください。
大変詳しい内容で動画もとってもカッコいいです♪

現場見学会は工事エリアがものすごくタイトで大変だったし
ダム運用しながらの工事でしたし一般向けには少なかったかもしれませんが
その分、この【実録】 アマサイ-放流能力補完計画-」
で、たっぷり観賞してしっかり学べます。
作成してくださった方のこだわりに感謝感謝です

天ヶ瀬ダムは主要駅からてくてく歩いていけるダムですから
近づける範囲では何度も現地まで行っています。


令和3年3月の写真ですが高い高いフェンスの向こうに
ちらりと頭を出しているのが今回増設されたトンネル式洪水吐きのゲート室です。

そしてやっぱり最近のダムは建設時に地域振興のため
観光資源としても活用できるように整備されているのですが
既設ダムではなかなか難しいです。

特に天ヶ瀬ダムのようなダムサイトがタイトな場合は
天端レベルで駐車場確保すら大変だったりするので
今回の再開発の後、駐車場整備や今まで近づけなかった
堤体下流右岸減勢工横の公園化整備とかが進むと嬉しいです。

再開発事業が完了したらお祝いのオフ会とかしたいですね。
COVID-19や他の感染症対策万全で。

◆ ◆

最後に京都大学防災研究所の角先生から閉会のあいさつと
今年頑張ったダムについて事例をあげて頂きました。
鶴田ダムと土師ダムの活躍もですが
恵南豪雨の時に矢作ダムが貯留した流木が約50000m3
二風谷ダムの記録に匹敵するほどの量だったというのが
一番インパクトあったかもしれません。

とりあえず
実行委員会の皆様、取材にご協力いただいた現場の皆様ありがとうございました。
皆様のご協力でwith Dam Night at Home+は無事に終わりました。

来年こそリアル開催になったら嬉しいです。
ダムビンゴ芸人頑張る。