ダム工学会中部近畿ブロック with Dam☆Night2023

with Dam☆Night Kinokawa+ その1

2023/11/1 更新

COVID-19にもめげずにwith Dam☆Nightをオンラインに切り替えて
開催してきたダム工学会中部近畿ブロックですが
そろそろリアルイベントに戻りたいですよねー
という話が出始めた令和5年。

あちこちでトークライブやイベントもどんどんコロナ禍前の状態に
戻りつつあるけれど、予想通りのマスクと手洗いをしなくなる人の増加による
感染症の蔓延が感染症の専門家から指摘されていました。

結果、予想通りのインフルエンザやCOVID-19の新株が蔓延した上に
インバウンドで海外の方がたくさんやってきて、鹿の国では
“観光客一人当たり鹿数”が極端に減少するという
異様な事態が発生したりしていました。

なので、今年もやっぱりオンラインでやろう。
リアルは来年に持ち越そうということになりました。

今回は和歌山県と奈良県を流れる紀の川水系と新宮川水系のダムと
大和平野を潤す吉野川分水に
和歌山県の日置川にある殿山ダムを紹介するという構成にしました。


ということで、取材にやってまいりましたのは
電源開発・二津野ダムです。
ちょっと台風が九州の西側を突っ走っていた頃で
そこそこの雨があり、ゲート2門から放流中でした。


二津野ダムの放流、あまり遭遇したことないのでしっかり見ようと覗き込む。


この写真では判別できませんが鵜と思しき、そこそこの大きさの鳥が
この白波の上に浮かんだり潜ったり採餌しているので、強いな〜と驚くなど。


左岸側に移動したらもう水飛沫でこの状態。
オートフォーカス役に立たなくなりつつあります。


霧の中状態から右岸の7番ゲートをズームします。
7番ゲートにはこのように河川維持流量放流設備がつけられているのです。

いつも2条の放流なので二つあるんだろうと思っていましたが
落ち着いて左右から見て、過去の写真も比較して
三つあることがわかりました。


扉体の一番下に放流できる子ゲートがあるんだな〜
というくらいのふわっとした認識でした。


でんぱつの方に新宮川水系のダムの堆砂対策、治水協力など
流域の皆様の期待に応える努力の数々をお聞きしました。

お話を伺った後に見るダムは健気さがアップしています。
管理者様と一緒に大変な苦労しているんだなと。


お話を伺った勢いで7番ゲートについて質問しました。

なんと7番ゲートに装備されているのはジェットフローゲートが3門でした。
ジェットフローゲート内蔵ローラーゲート。

河川維持流量を供給するようにお達しが出た平成の河川法の後に
ゲートを更新されたみたいです。


天端をうろうろして、どこの作品なのかなと銘板を探しましたがなかなか見つからない。
あちこち見ているとカモフラージュされた銘板を発見。


二津野ダム制水門
昭和36年 11月製作
新三菱重工業株式会社 神戸造船所

む。
これはほかのゲートの分でした。

7番ゲートの銘板はゲート巻上機の高さにあるのかもしれません。
メーカーは同じ三菱重工様であるとのことでした。