鶴田ダム 見学 その13


南国らしいソテツと発電所建屋と水圧鉄管と堤体と電線と真っ青な空。

全く写真的に不出来ですが撮っていて楽しかった一枚です。
撮りたいものが全部収まって嬉しかったのです。


しかしやっぱり鶴田のクレストゲートはかっこいい。
この流れるようなピアのラインが本当にたまらない。
その下にデフレクターが続くのがまたまたたまらん。
型枠難しかっただろうなと想像。


開閉所の中にも入れて頂きました。
ヘルメットはちゃんと絶縁されているでんぱつ様の備品だから安心。


傍まで来てじーっと眺めます。

ここに来る前に
平成18年7月豪雨の直後から
文献で当時の様子を少しでも知りたいと勉強しました。

このダムが力の限り頑張ったこと
管理所が5日間も孤立してしまったこと
水道・電気・光ファイバー、道路とライフラインが途絶した極限の状態で
それでも絶対にあきらめずに
背負った“F”の使命を果たすために
最善のゲート操作を続けたこと

全国の人にも知ってほしいのです。

ここに、その仕事を果たすため
持てる力のすべてを使い
水と戦ったダムがあることを。

そしてもうひとつ知ってほしい事は
ダムは万能の洪水調節を有する設備ではないという事です。
降り続く雨の下、洪水調節容量を使い切ってしまったら
流入量=放流量に移行しなくてはなりません。

戦う相手は人の力では到底及ばない気象です。

それでも闘わなくてはならないのが“F”を冠されたダムなのです。

鶴田ダムは今、再開発工事が始まっています。
現在の洪水調節容量は7500万m3
これを9800万m3にするために。

戦い続けるために。

全ては人と暮らしを守るために。

 

取材協力

国土交通省 九州地方整備局 様
鶴田ダム管理所 様
電源開発 南九州電力所 様

ありがとうございました。

参考文献・記事

(株)日刊建設通信新聞社 発行 『千年ダムを考える』+『日本のダム再開発』第2集
2008年3月31日付「建設通信新聞」掲載 日本のダム再開発 高度管理編

平成18年7月の川内川豪雨における鶴田ダムの操作について

「平成18年7月豪雨による災害の調査と今後の河川整備のあり方に関する調査研究」報告書