利賀(豆谷)ダム 見学 その5


砂防堰堤はまだ新しいものでした。
平成21年度 県単独治山事業と書かれたプレートが付いていました。


豆谷隧道の高さから見下ろした谷です。
この谷を一気にダム管理所まで土石流が押し寄せたという気配は
もう感じられないほど綺麗になっていました。


災害当日、大変な被害を受けた管理所構内も綺麗に復旧されていました。


お仕事を続けている管理所です。
堤体を見せてほしかったのですが非公開とのことで
堤体すりすりしながらお疲れ様を言うのは無理でした。

ダムの型式分類とダムの仕事分類はよく目にするものですが
一部のダムだけに示されている種別というものが
これに注目している一部のダムマニアの人を混乱させているようです。

それは建設省河川局長通達 建河発 第178号で指定されている第一類〜四類ダムというものです。
これはダムができることでその川の環境が大きく変わり
その川が元々持っていた、本来の機能が損なわれる事の無いよう運用方法を定めたものです。

この種別の第四類というのは
「貯水池の水位を常時満水として洪水に対処しても災害の発生防止上、支障がないダム」
です。

一般的には小さいダムか洪水吐ゲートを持たないダムが該当します。
洪水調節を仕事に持つダムは大きさやゲートの有無にかかわらずこの第四類には含まれません。
  ↑ ここ重要
河川に作られていないアースダムの多くも同様です。

利賀(豆谷)ダムはこの種別で第四類に指定されています。
なので洪水時にゲートを開けて上流から来る水をそのまま下流にパスさせる操作は本則操作なのです。

だからと言って「今から大雨が来るからフリーフローするぞー」などという雑な操作は絶対にやりません!!
ダムへの流入量の予測をもとに下流河川の状況を見ながら丁寧に操作を進めていきます。

災害でゲートを操作できなくなり
ダム天端を水が越えるようなことになれば
ダムの機器が破損し、機能を失ってしまいます。
それを避けるために電源が確保されている間に
河川管理者と連絡を密にとった上でゲートを全開とし、開度を固定しました。

ぱちぱちぱちぱち♪
よかったなぁ
本当に人的被害がなくてよかったなぁ
そして
このダムの
第四類の仕事を完了してから避難できて
大変な目に遭われても仕事を放棄しない姿勢が素晴らしいなぁ


当日、ゲート開度を固定してから管理所の方が避難したという右岸側。
はっきり見えませんがここは豪雪地帯ですし、多分、冬季連絡通路があるのかなと見ていました。


国土交通省の利賀ダムが竣工したら
このダムは湖底に沈みます。
長く働いてきたダム
電気を生み出してきたダム
災害にも負けずに復旧したこのダムは水底に沈みます。

でもまだ仕事があるから
今日もがんばりますよ
引退するその日まできっちりお仕事するのが役目です

よく晴れた秋の空の下
関西電力の利賀(豆谷)ダムは
今日もお仕事、頑張っていますという
清々しい顔を少しだけ見せてくれていました。