利賀(豆谷)ダム 見学 その3


管理所への道を進みます。

目の前に谷が見えてきました。
2008年7月末、この谷に土石流が発生したそうです。


今は押し寄せた土砂も取り除かれ元気に仕事をしている利賀(豆谷)ダムですが
土石流は管理所を襲い、電源を断ち、ダム湖に流入したといいます。
管理所の職員の方はそんな災害に遭いながらもゲートを操作して開度を固定し
対策をすべて実施してから対岸に避難したというすごいエピソードを聞いていました。

この対応は財団法人 ダム水源地環境整備センターの「ダム・堰危機管理業務顕彰」で
平成21年度の奨励賞を受賞しました。
「局地的豪雨による土砂流入災害時の緊急対応と恒久対策」を御覧ください。
関西電力の方がダムを守るために非常時にとった冷静な対応に胸がキュンとなります。


谷にかかる橋の向こうにはコンクリートの擁壁が続いています。


災害当日に土石流が走った谷は綺麗に片づけられていました。
少し上流にも橋が一つかかっています。


鉄製の橋から擁壁を見るとコンクリートの色が違っていました。
もともとあったものを嵩上げしてあります。


厚さは倍になっています。
凄い頑丈そう。
もともとあった擁壁も決して華奢なものではないのに
さらにパワーアップ。


管理所前に移動すると来る時に見た看板と同じものが。
工事場所に応じて私が今通ってきた川側の道と
一つ上の橋を通る山側の道の使用時間が交代するみたいです。
訪問日は川側の道路使用日という事でした。