天王ダム 見学 その10

真下までやってきました。新緑の紅葉越しに天端の裏側を見上げます。
比奈知ダムと凄く似ています。

堤体におさわりはできません。フェンスで仕切られていますので。
しかし堤体導流壁の上部のあのカーブはいいです。
綺麗だけど無骨で凄い好みのタイプ。

少し道路沿いに下ってきたところから。
うんうん。
下流側から見たらクレスト洪水吐きは2門だ。
だけど上流側から見たら8門。
オリフィスの穴がぽっかり開いているからこれだけかと思っちゃうけど
まさかクレストにこんな仕掛けがあるなんて。
片一方からだけ見たら気づかないよ。
天端側水路はこの違和感がたまらんのです。

天王谷に作られた治水ダム。
神戸は急峻な六甲山系と海に挟まれた都市です。
六甲山系はその地理的特性から局地的な豪雨を導いてしまうことがあり
神戸市にいままで幾度となく鉄砲水をもたらしてきました。
市街地を守るために建設されたのが治水・天王ダムでした。
天王ダムができたのは昭和56年です。
しかしその後も市街地の増加などで都市型水害の危機が訪れます。
現在、堤体が完成し運用間近の石井ダムも治水を主目的とするダムで
この天王ダムの山を挟んで西側にあります。
天王ダムが完成後に着工されました。
天王ダムがコントロールする天王谷川
石井ダムがコントロールする烏原川
その二つは合流し新湊川になります。
新湊川は表六甲の河川で最大の川で市街地を通過し海に到達しています。
水があることで憩いの場になるダムもあります。
水がないことで憩いの場になるダムもあるのです。
大雨のときにだけその力を発揮します。
下流の人の命と暮らしを守るために。
たくさんの人が住む住宅街の一角に天王ダムの堤体はこっそり潜んでいます。
普段はのんびりしててもやるときゃやるぜ!という男らしさが漂う天王ダムでした。