滝畑ダム 監査廊見学 その4


お弁当を食べ終わった後にまた堤体周辺をお散歩。
桜はまだ咲いていなくて梅と木蓮が花盛りでした。
そんな中、巡視艇が出動して行きました。

そろそろ監査廊見学の為にお客さんが堤体の方に来るのかもしれないと
管理所の方に移動しました。

管理所の前に行くと、イベントスタッフの方が監査廊見学の案内の打ち合わせなどを行っていました。

「お疲れ様です。こんにちは」
「こんにちは」
「今日のイベントで滝畑ダムの監査廊を見学できるという事で申し込みをしていたんですが
ここで待っていていいでしょうか」

「はい。結構ですよ」
「今日の見学では下流側から堤体を見上げることはできますか」


と、質問するとスタッフの方が見学コースを示した資料を見せてくださいました。

     監査廊見学について

○ダムの中の階段は大変急ですので、必ず手摺りを持って慌てず、ゆっくりと降りてください。
○中の気温は、年間を通じて約18度前後です。冬は暖かく、夏は涼しい。
○ゲートバルブが並んでいるところは、取水バルブ室で、手前から4号、3号、、2号、1号となっています。
現在は、4号バルブから取水しています。
○取水高 : 1号→EL260.00m
        2号→EL253.00m
        3号→EL246.00m
        4号→EL239.00m
今日現在の水位は249.40mです。
取水量は、1日当たり約2万8千トンです。
常時満水位の高さは262.40mです。
天端の高さは274.00mです。
ここの場所は、天端から33.5m降りた位置になります。
○変位計(プラムライン室)
ダムの歪みを常時測定しています。
ちなみに、今日の測定値は、下流側に0.5mm、右岸側に1.1mm歪んでいます。
・ランプが点灯しているのはダムの中の湿度が比較的高い為に、乾燥させる目的で点けています。
○漏水量計
ダムの中の漏水量を測定しています。
・・・・
「ダムの横の階段から降りて監査廊に入ってもらいます。
内部を見学した後に一番下まで行きますよ」
「真下から堤体を見あげられるんですね♪」
「でも本当に真下なので少し離れたところから見る事は出来ないんですよ。
フェンスがしてあるんで・・・」
「どのくらいの方が監査廊見学来られそうですか」
「さっき把握した所では150人くらいになっています」
「150人!そんなにたくさん!」
「20人位ずつグループに分けて見学に入っていただこうと思っています」
「フーチングの階段で移動するんですよね」
「はい。ちょっとしんどいですが」

なんとなんと300人のお客さんのうち半分が監査廊見学を希望されたとの事。
監査廊が何なのかわからない方が大多数でしょうけど
階段をたくさん上り下りしないといけないにもかかわらずこの希望者数に驚きました。

ここでスタッフの方の中に、一人ユニフォームが違う方を発見しました。
滝畑ダム管理所の方でした。
スタッフジャンパーを着ているのは大阪府の職員の方でしたが
全員が滝畑ダムの方ではないようです。

「こんにちは。今日はたくさんの方がイベントに来てくださっているんですね」
「はい」
「こんなに水位が低いなんて吃驚しました」
「そうなんですよ。昨年は一度も常満にならなかったんです」
「それはつらいですねぇ。滝畑ダムの集水域、そんなに小雨だったんですか」

「監査廊見学をご希望なんですか?」
「はい♪滝畑ダムは、下流からなかなか見あげられないので楽しみにしていたんです」
「あちこちダムを回っておられるんですか」
「はい。ダムマニアなので。滝畑ダムは小学校の時に社会見学で工事現場にも来たんですよ。
丁度発破の時で凄く印象的でした」

「それはそれは(笑)」
「滝畑ダムは曲線重力式でコンパクトでいい堤体ですよねぇ」
「曲線重力式なんですがそういう区分が無いみたいですね」
「曲線重力式って割と少ないみたいなんでそういうカテゴリー欲しいですよねぇ。
新滝ノ池とかも曲線重力式だし」


「ダムを回っておられるという事でしたらダムカードとかも集めておられますか」
「はい♪勿論です」
「僕も休みを利用して近畿のダムカードは集めたんですけどね。
中々大変で。何枚くらいお持ちなんですか」
「今のところ34枚ですね。一般カード込みで」
「うわ!凄いですね。もうそんな集められたんですか」
「いやいや、もっと集めておられる方いらっしゃいますから」
「インターネットで集めておられる方の情報を見ているんです。皆さん熱心ですね」
「あ、それ、宮島様のダムマニアですか」
「そうです。あのサイトをいつも見ています」
「あ、申し遅れました。私、ダム愛好家の夜雀と申します」 ←名刺渡した
「あ、このお名前はダムマニアさんのBBSでよく見てました。ご本人さんでしたか(笑)」
「この夏の森湖で真名川ダムでダムマニアのイベントやるんですよ。お仕事、都合がつけばぜひ来てください♪」

管理所の前で大盛り上がり。
ダムの職員の方がダムカードを集めてくれているのは本当にうれしい。
しかもここは大阪府のダム。
国土交通省の直轄ではありません。

周囲のスタッフの方、盛り上がりっぷりに苦笑い?


そして監査廊見学。
手作りの旗を手にお客さんを集める職員の方。


この旗の裏側にはこんなに可愛いイラストが♪
このキャラクターの名前はダムはかせ。
白衣のポケットに書かれた I (はぁと) ダムが可愛らしい。

しかも背景はちゃんと滝畑ダム。

職員さんの手作りイベント。
緊縮財政の大阪府。
でも職員の方の熱意は凄いよ♪


ダム湖上流のメインイベント会場の方で申し込みをしなかったので
見学は一番最後のグループに入れてもらう事になりました。
やっと順番が回ってきた14:30頃。

みんなで天端左岸に移動です。
お子様多し。
堤体の一番下に到達した人に天端から手を振ったりみんな楽しそう
ここで見学待ちの間に滝畑ダム名物、堤体右岸下流にある磨崖仏をみんなで鑑賞。
丁度、磨崖仏の近くにつつじが花盛りで見つけやすくなっていました。


さて順番が回ってきました。
ヘルメットをかぶって監査廊見学に出発です♪
天端には見学を終えた方が休憩中。