立ヶ畑ダム 見学 その2


そして右下にはダムのスペックが書いてあるんですが
たったこれだけ。

寂しいです。

なぜ寂しいのか。

それはこのダムが国内初の重力式アーチ堤体なのに
全然、知名度がないからです。

国内でも数少ない重力式アーチ。
なぜか理由はわかりませんがこの立ヶ畑ダムは重力式として登録されているんです。
その為に、長男・五本松ダムの陰に隠れてしまって有名でないのです。

でも上流面のあの直線をご覧になったあとに....

  ↓ これ見てください!


天端右岸からです。
アーチでしょ?
曲がっていますよね。
綺麗な弧を描いていると思いませんか?


下流側を見るとこれまた古風な減勢工なんです。
壁が左右から出ていて迷路のように水が蛇行するようにしてあって
市外地真横に直結している貯水池ならではの工夫が♪
石積みの色合いがたまりません。

この堤体は明治38年に作られています。
当時の最新技術ですね。


堤体左岸から上流面を。
取水塔も城壁にくっついた塔みたいで凄く綺麗でしょ。
さすが神戸。関西で一番お洒落な町。
堤体もお洒落だぁっ♪


で、どうしてこんなに水位が下がっているかといいますと
現在、上流に石井ダムが建設されているためなのです。
貯水せずに入るお水は全部スルーさせております。
現に見学当日の朝まで雨が降っていて川の水はたっぷりだったのに
堤体はしーんと静まり返っていました。

ちなみに現在建設中の石井ダムは国内でもめずらしい
『レクリエーションダム』です。
完成が待ち遠しいです♪