立ヶ畑ダム 見学 その1

2004/4/4 更新

神戸市水道局の登録有形文化財堤体・3兄弟の次男坊、立ヶ畑ダム。
何度も車でアプローチしているのにたどり着けず、徒歩でチャレンジすることにした堤体です。


なぜ車でチャレンジできないのか。
それは狭路と一方通行と地図で見る風景とのギャップでした。
一度行ってしまえばわかるんですが、車の為に観光案内板などが出ていないし
初めてだとこれは難しいという市街地の端の微妙な道路構成。


何とかたどり着いた立ヶ畑ダムです。
おぉ!うわさどおりの美しい石積み♪
お水がごっそり減っていて上流面が剥き出しです。
煙突型の取水口も見えてます。


パノラマにするとこんな感じ。
貯水池は『烏原貯水池』です。
もともとここにあった烏原村から名称を取りました。

堤体右岸にある公園の横には説明板が。
ダム湖周辺を散策できるようになっています。

説明板の左下にはこのダムで水没した烏原村のエピソードがかかれていました。

烏原村について

 烏原村は、明治37年、烏原貯水池築堤のため水底に没した。
この村の地盤は四面連山のなかに起伏があって、中央部の
やや平坦なあたりに人家が点在し、水没時の戸数は98戸、人
口414人であった。この村で生産される木皮細末の線香
原料粉は、品質優秀で全国からの需要があったといわれている。
 貯水池周囲の護岸には線香の材料づくりに使っていた石うす
160個が利用されている。これらの石うすは貯水池築堤の際
に烏原村の人々が水没によって離村するにあたり、その足跡を
残し、また、神戸市の繁栄を願って記念に残したものである。
このように護岸に石うすを使った例はめずらしくデザイン的
にもユニークなものとなっている。

当時としては立派な人口密集地だったようです。