裾花ダム 見学 その1

2019/1/11 更新

富山で美味しいものを食べ、心の富山をフル充電して朝早くに起床。
富山から高速飛ばしてやってきたのは長野県の裾花ダムです。


ダム横のトンネルの開口部に示された入口の文字を目印に曲がってきました。


狭い狭いダムサイト。
深い谷でとてもアーチダムにふさわしい狭隘な立地なのが
すごく伝わってきます♪


到着した頃にようやく堤体に日が当り始めていました。
裾花ダムはぐぐっとグラマラスなドームアーチです。


天端ではなく管理所の門扉の親柱にダム銘が入っていました。


目の前にあるのは取水塔です。
一番上まで引き揚げられた制水ゲートの扉体が見えています。


堤体のコンジットゲート点検時に用いる
コースターゲートはなんだかとても丸っこくて可愛らしい。
他であまり見ない丸っこさ。


ゲートハウスもコンパクト。
雪がすごいでしょうから設備の一つ一つが無理なく無駄なくコンパクト。


機材庫か資材庫か車庫であろう建屋の壁には
詳しい説明板が並んでいました。
まずはここで基本情報を。

裾花ダムのある裾花川は信濃川水系の犀川の支川になるそうで
ダム下流8km程の所に長野の市街地が広がっています。
長野県庁、長野市役所もあります。

裾花ダムの洪水調節は長野市の防衛にすごく効果がありそう。


裾花ダムのお仕事は
洪水調節と水力発電と上水道です。


堤体は図面で見てもとてもコンパクトです。

いや、コンパクトですが
堤高は青蓮寺ダムより1.0m高い83.0m。
だけど、すごく、きゅっとまとまっている感が強いです。


貯水池のお水は先ほど見えていた取水塔から地下の発電所に送られて水車を回し
そのあとは水路で下流へ届きます。

堤体の直下に放水されるわけではなく
下流にある湯の瀬ダム調整池に流れていきます。

調整池である湯の瀬ダムは発電の有無にかかわらず
下流の川への水量を安定させて供給する役目を持っているわけです。