曽我川緑地 その2


越流堤を超えた水がいきなりグラウンドに
広々ーっと広がっていくわけではなく
まずは設けられている水路で行き先をコントロールされます。


あちこちに立っている注意書き。
遊水池だと知らないでただの緑地公園だと思って
来ている人もいるかもしれないので。


越流堤のサイレン吹鳴お知らせ。

EL58.0mで越流が始まります。
曽我川の河床はEL53.72mという事なので
普段はさらさら流れている川が4m以上水位上昇すると
遊水池が働き始めるという事ですね。


遊水池の端に水路。
水路の向こうの堤防は川との間を遮る囲繞堤です。
遊水池の外周を造るのが周囲堤。
川と遊水地を隔てる部分は囲繞堤と呼びます。


水路の端まで来ると排水門が控えていました。


越流堤から入った水はこの排水門から川に戻されます。


排水門から上流方向、囲繞堤を見たところです。
越流堤の手前までは通行できるようで行きかう人が多かったです。


排水門は開けられないくらい川の水位が高いけど
少しでも排水したい時に活用されるのか
別の使い方なのか判りませんが
ポンプから繋がっているような管もありました。


川の方に伸びる管です。


囲繞堤の端までやってきました。
目の前は近鉄大阪線です。


遊水池の北端です。
すり鉢状になっています。
周囲堤はその向こうの人家の屋根と同じくらいの高さです。


周囲堤から排水門の方を見たところです。


他の遊水池でもそうなんですが、必ず遊水池内に池があるのです。
大きさは様々ですが。
遊水池の標準設計に盛り込まれている要素なのかもしれないなと
思って見ていました。


くるっとまわってきてやっと多目的遊水地の文字が入った説明板を見つけました。


遊水池事業の説明です。


遊水池のスペックです。
計画規模は1/50年確率の洪水対応です。


竣工してから何度も活躍しています。
平時は多くの人の憩いの場になっている曽我川緑地。

これから更に大和川遊水池仲間が中領域に増えてきたら
古参になるのですね。

地域の人にとても頼りにされ、愛されている曽我川緑地でした。