新内海ダム 見学 その1

2013/1/26 更新


朝早くに高松港から小豆島に向かうフェリーに乗っております。
もうすぐ土庄港に到着。

小豆島の新内海ダムの堤体打設が完了し、試験湛水に入ったというニュースを耳にしました。
旧堤体のすぐ下流に新堤体ができたのです。

旧堤体は国内で確認されているハイダムの中ではとても特殊な構造で
増築を重ねた他にあまり例のない混合型式でした。

水源としてコンクリートの薄い堰堤として生まれ
貯水量の拡大の為に下流面に土石を盛りたててフィル構造にしての嵩上げが行われました。

しかし普段は水不足で困っている小豆島にも豪雨はやってきます。
突如襲った豪雨に旧堤体は堤体のフィル部分を洗掘されるという経験もしてきました。

渇水にならないために安定した水を供給できるように
豪雨に対して治水効果を持たせられるように

遊水地や河道の拡幅といった案が出され
最も安全でコストが安く目的を達成するためには新しいダム建設が良いということで
新堤体の工事が始まったのです。


土庄の港からダムマイスターの安河内様の自家用車で移動です。
今回、新堤体の見学をしたいとぶつぶつ言っていたらご案内をいただけることになったので
ほいほい甘えてやってきたのでした。


まず工事事務所に移動してきました。
街中でいかにも工事事務所ですというプレハブの建物などはありません。
「新内海ダム作業所」の看板の先にあるのは民家??


不思議な感覚で進んでいくとなんと地元の旅館を借りておられたのでした。
新しく建物を作らないで既存の建物を使うということで大変エコです。

もともと閉めようと思っていた旅館の一角をお借りしているということで
二倍のお得感。

すべてのダム工事現場でこのような地元にやさしい活用ができるわけではありませんが
ここは市街地とダム工事現場がとても近いということで実現したのだと思います。
良いですね〜。


内部は旅館なのでこんな素敵なタイル張りの洗面所とか♪
レトロだー
昭和だー


新内海ダムについて工事事務所の所長様から説明をいただきます。
航空写真も登場。

新内海ダムは堤頂長がとても長いのです。
423.0mあります。
四国で一番堤頂長が長いダムになります。
四国のいのち・早明浦ダムより長いのですよ♪