下小鳥ダム 見学 その5

右岸の洪水吐と堤体を見渡したところです。
洪水吐部分は地山の形状を生かして
元々の河川の向きに合わせてこのように設計されたのかと思います。
出来るだけ岩盤の掘削量を少なくして元々の地形を生かすことは大切。
そして最初にアーチが計画されていたというこの谷です。
堤高119.0mに対して堤頂長289.2m。
岩盤さえよければアーチダムが生まれていたこの谷です。
月刊ダム日本No.345〜347に掲載されていた
「下小鳥ロックフィルダムの設計と施工についてT〜V」によると
“左右岸ほぼ対称の典型的なV字型峡谷”と書かれています。
基盤の透水性が大きく、また強固な岩盤は
左岸はダム高の1/3、右岸も半分までの高さであったとのことから
ロックフィルダムか選択されたとのことでした。

地山を生かして堤体から離れたところに設けられていてかっこいい洪水吐水路は
矢木沢ダム、南相木ダム、寒河江ダムなどが有名ですが
絶対負けてない!

豪快に出ている河川維持流量、素敵ー♪

横の山から出ている自流分がサラサラ流れている部分は少し掘り込まれていますね。

洪水吐水路中段に設けられているこのブロック。
かっこよさを増しているこのブロック。
この名称が解らなくて
お世話になっているダム工学会の方にお聞きしましたところ
“スロテッドバケットのデフレクター”であろうということで
疑問氷解して大喜び。
普通は洪水吐水路の下端に設けられているので
中段にある場合はどんな水流になるのか想像すると
わくわくが止まらない。

新緑の美しい季節に訪問してよかったと
こんなにかっこいい姿を見せていただいて
現地でうっとりしていました。
下小鳥ダム
本当にかっこいいです。
見学許可を下さった関西電力様、ありがとうございました。
今度は幸せ水位に達してお水満々の下小鳥ダムに会いに行きたいです。