志河川ダム 見学 その3


お水がたっぷりのダム湖です。
水位が高いので繋船設備に係留されたボートも近い。


半円形の選択取水設備につけられた量水板。
水位はEL133.8m位かな。


管理所はいかにも無人で〜すという空気。
人がいたらあれこれ質問したいことは山のようにあるが
いらっしゃらないので仕方ない。

まぁ、いきなり管理しておられる方に
なんでバッフルピアのようなものがあの位置にあるんだとか
お聞きしても答えられないと思うし
どうしても知りたければ建設母体に聞くしかない。

それにこういう灌漑専用のダムは管理に移行したら
地元の土地改良区の方がダムを運用するのがスタンダード。

ダム建設とダム管理は畑が違うので
建設の方に管理のことを聞いてもわからないこともあるし
管理の方に建設のことを聞いたらほぼわからないのは普通。


天端に入って堤体導流壁の天辺を見る。

凄い倒れ込み♪
ダム軸に直角な堤体導流壁じゃなくて45°くらい内側に倒れ込んでいる。

これがいいんだ
漸縮型堤体導流壁はこうでなくっちゃ
波返しを不要にするためにこの倒れ込みが大切
面状工法でこの形も難なく打設出来るって素晴らしいなぁ♪


天端に入ってすぐなぜこのレベルにおいてあるのか定礎石。
最近、時々見るけれど
ダムの定礎石は岩盤掘削した後にダムの底の部分に置くもんだと思うんだけど。
最近のトレンドでは天端置もありなのか。


あらっ。
縮流がかかっている部分でもちゃんとロールウェーブ出来てた。
さっきなかったように見えていたのは光の加減だったのか。
まぁ、越流部の形状が同じだったら出来ているのが当たり前。


右岸にやってきました。
クレストはゲートレス選択取水設備装備。
時期によっては下流に設けられたバルブから放流するようです。


下流へ供給する河川維持流量を利用しての小水力発電も新設されるとか。
最大取水量0.28m3/Sで有効落差25m、47kWの発電を行うそうです。
かわいい。


しかし越流しているところを見られてほんとにラッキーでした。
漸縮型堤体導流壁のかっこいい志河川ダム。

愛媛まで来たらぜひ愛でていただきたい素敵なダムでした。