四十四田ダム 見学 その1

2019/11/1 更新


津軽ダムと目屋ダムを見学した後に岩手県に移動してきました。
到着したのは北上川ダム統合管理事務所です。

北上川5ダムの統合管理をしている中枢です。

北上川5ダムは米国のTVA(テネシー川流域開発公社)にちなんで
「日本のTVA」とも称される北上川総合開発計画に基づいて建設された
石淵ダム(昭和28年-平成24年10月2日)
田瀬ダム(昭和29年)
湯田ダム(昭和39年)
四十四田ダム(昭和43年)
御所ダム(昭和56年)
の5基のダムをいいます。

現在、石淵ダムはそのお仕事を終えて胆沢ダムの貯水池で休んでいますので
現在の北上川5ダムは田瀬・湯田・四十四田・御所・胆沢となります。

北上川ダム統合管理事務所は四十四田ダムの横にあるのです。

到着して偉い先生のあとをこそこそついて
通して頂いた事務所長室の応接スペースの
机の上に置いてあった物で頭のネジ、ぶっ飛ぶ。


湯田ーっ!!


凄い凄いよ!!
完璧な湯田だよぅ〜


右岸側の工事中に大陥没した部分まで完璧に再現されてるよ!!
ここは工事誌読んでて一番びっくりしたところなんだよぅ!!


どれだけかっこええんや湯田ーーっ!!

はっ!!
と気づくと周囲、ドン引き…。

あわあわあわあわ
偉い先生と社長様の前でいつも通りのアホをしてしまった。
アホだというのはご存じのはずだけど。

私のアホをご存じない事務所長様、皆様も
心広くてそんな私の暴走も笑って許してくださいました。


「5ダム全部あるんですよー」
「素敵ですーっ」
「全部、縮尺同じだから大きさ比較しやすいでしょう♪」
「胆沢でっかーいっ」


田瀬もあります。
うう。
今回は会えないけどいつか会いに行く。


そして展示スペースからひょいっと持ってこられたのが現在地の四十四田ダムの模型。

四十四田ダムは両岸がフィルという国内でも他に例のないコンバインダムです。

そのフィル部分がこんな風にぽこっと外れるので接続部を正しく学ぶのにもってこいです。


フィルと重力式のコンバインダムの接続部は外から見える部分が
埋め戻しで接続面と逆の傾斜になっていることが多いので
重力式のダムがフィル部分に乗っかっているとよく勘違いされます。

でもフィルと重力式のコンバインダムの場合
フィルダムがアバットメントの地山に乗っかるのと同じように
重力式の堤体に乗っかるのです。
重力式の堤体が地山に置き換わったと思えば接続面は
どう傾斜しているかはイメージしやすいと思います。