七川ダム2022 その3


足元注意で直下まで下りてきました。
導流壁も苔むしてよい感じ。


常用洪水吐の水が出てくるコンジットチューブの端もばっちり見えました。


堤体直下はエプロンが伸びていてエプロンの両岸は
埋め戻しで一段高くなっており副ダムなどはありません。

しかし、竣工してから300回を優に超える洪水調節(防災操作)を
実施していて、ゲート放流回数も多く、直下にあったのかもしれない巨石が
50m以上下流にこんもりしていて同じ和歌山県の関西電力・殿山ダムの直下流と
雰囲気が似ているなと思って見ていました。
この写真では白飛びしてその様子が全然わかりませんが。


ご案内くださった方にカメラを託し直下写真をお願いします。
塗装の全段階、錆落としのブラスト準備が着々と進むクレストゲート部。
深い谷にお陽さまがさしてきました。


ここまで降りるルート、足元も手元も危なっかしい人間がいくと
転落、間違いないということで馴れた方にお願いしています。


やっぱりとてもスレンダーな堤体だなとこの写真を見て
にやけたりしておりました。

デフレクターがぴんぴんにとがった三角や
屋根のような四角でなく
あまり出っ張っていないふんわりした丸型です。
まだ会いに行っていませんが北上川の田瀬ダムが
この形のデフレクターをつけていたような気がします。


管理所に戻って工事写真集を見せて頂きました。
昭和31年竣工ですから柱状ブロック工法です。


竣工直後の写真。現在と同じくエプロンは水没していません。


放流時のサイレン吹鳴お知らせ看板。
これはすごい写真。

今の様式が決まる前はこんな風に縦書き手書きだったのか。


ダムカード3種で使われている写真を見ると
七川ダムのパンフレット写真と同じくエプロンが水没している写真なので
とてもレアな写真を使っておられるのかなと。
この写真を撮った時だけ下流の河川水位を高くするなにかがあったのかも。


ダムカードの裏面。ランダム情報に注目。


ダムアワード2015で洪水調節章を受賞したことが
書かれていてとても嬉しい。
プレゼン担当した者としてトロフィーお届けに来た者として
ちょっと照れくさいです。


管理所の所長室に現場ネコと一緒に飾られていたダムアワードのトロフィーです。

資料をたくさん見せて頂き、お礼を述べてダムと管理所を後にしました。


塗装工事が終わったということで素敵なドローン空撮写真を頂きました。

綺麗な水色になりましたね。
七川ダムにぴったりの色ですね。


ダム見学を終えてからやってきたのは関西電力様の佐田発電所です。


下流にかかる橋から、放水管が見えます。
こういう構造の発電所はあまり見たことがなく
変わった構造だなと、こういう構造にした理由は何かなと
色々考えながら写真を撮っていました。

今朝、現地入りして最初に見に行った貯水池の発電取水口。
そしてこの佐田発電所。

令和の世になって
各地のダムで実践され始めた発電用ダムの治水協力。

その先駆けともいえる発電専用ダムの治水協力が行われてきたのが和歌山県です。
事前放流という形で洪水調節容量を空けて備えています。

電力会社に負担をお願いするだけではなく自らの操作規則も改定して
流域の安全と要望に応えてきました。

再開発による嵩上げなどではなく操作と設備更新で頑張っています。
それを支えるデータの数々。
紀伊半島の多目的ダムの心意気を伝えてくれる七川ダムでした。