瀬戸ダム 見学 その5


洪水吐水路をゲートの上から見るとこんな風に
地山の上をすーっと走っています。


洪水吐水路の横に進んできました。


関電ブラックに陽光が当たっています。でっかいです。


まっすぐ延びていた水路は地山に沿って急激に角度を変え
谷底にその先は消えて見えなくなっていました。


本当にここは山のてっぺんなんだなあと見ていて感じました。
手すりをしっかり持って天端に戻ります。


たくさんの人がいつも訪れる奈良俣ダムのような華やかさはありません。
真っ白な堤体が人をひきつけてやまない南相木ダムのような美しさとも違います。

見学した日のお天気がとてもよかったこともあると思いますが
瀬戸ダムは優しい顔をしたダムだと思いました。

多くは語らないけれど静かに仕事に打ち込む横顔を見て
仕事を頑張る人ってかっこいいねと感じる感覚。
それに似ています。


2012年6月現在、関西電力様のHPからは
奥吉野発電所見学とPR施設の名前が消えています。

2011年の台風で紀伊半島の水力発電施設は甚大な被害をうけ
発電所自体が流失したところもありました。
2012年の奥吉野発電所はフロントラインに立っているのです。

そして原子力発電所の運転が様々な政治家の言葉に翻弄され
揚水発電の稼働もまた影響を受ける事態になっています。

揚水発電所は原子力発電の夜間電力でポンプアップする事で
上池に水を貯めないといけないのです。

水が高い所から低い所に落ちることにポンプは必要ありませんが
低い所から高い所に水をくみ上げるためにはポンプが必要です。

揚水発電は瞬時に大量の電気を生み出す現在確認されている
最も確実な畜エネルギーシステムです。

その発電能力だけを見て
「これだけ電気を作れるのだから原子力発電はいらない」
などと言う人は根本的に水力発電を理解していないのでしょう。

揚水発電について一般水力とは違うんだよ
正しく知ってほしいな・・。

そんなことを今思っています。